熊本は前節、ホームの磐田戦を2-0で制して10戦未勝利の長いトンネルを抜け出した。出足の鋭い守備と背後への動き出しで相手の前進を阻み、主導権を握ると、61分に高い位置でボールを奪って神代 慶人がフィニッシュ。75分にはまたも相手DFへの果敢なプレスでボールを奪い、塩浜 遼が今季9点目のミドルシュートを叩き込んだ。大木 武監督は「1勝したから何かが変わるわけではない。続けていきたい」と武器を磨く。
秋田は前節、首位の水戸とホームで対戦し、0-2で敗れた。開始8分にPKで先制を許す。これで余裕が生まれた水戸は自陣で待ち構え、人数をかけてボールを奪いカウンターを展開。後半の立ち上がりは秋田が攻勢を強めるが得点を奪えず、スローインから2失点目を喫して流れが決まった。秋田は8試合ぶりの無得点試合になった。
秋田は水戸戦を最後に主力FWの小松 蓮が神戸に完全移籍し、今節はチームがここからどのように戦うかを地元サポーターに見せなければならない非常に重要な一戦となる。鈴木 翔大は「蓮がいなくなったから点が取れなくなったと言われたくない。僕自身もFW陣も『自分はできる』と思っている。胸に秘めている熱いものをぶつけ合いながら切磋琢磨すれば必ず点は取れる」と不退転の決意で目の前の一戦に臨む。
失点が止まらず守備の立て直しが急務の秋田は、水戸から飯泉 涼矢を期限付き移籍で獲得。仲間とコミュニケーションを重ねてチームにも溶け込んでおり、空中戦の強さやリーダーシップの高さによる堅守の構築に期待がかかる。
ボールを保持する熊本と、ボール保持にこだわらない秋田。プレースタイルこそ大きく異なる両チームだが、こぼれ球奪取数ではともにリーグトップクラスという共通点があり、球際の競り合いが勝負を分けるポイントになりそうだ。
[ 文:竹内 松裕 ]

