愛媛は前節、ホームに鳥栖を迎え、水たまりだらけのピッチで激しい肉弾戦を繰り広げるも、一瞬のスキで上回ったアウェイチームの一撃に苦杯をなめさせられた。
残留に向けてより厳しい状況となったことに、青野 慎也監督は「徐々に試合数が減っているので、危機感は募っている」と表情を険しくさせる。その一方で、クラブは12日に山形からFWの藤本 佳希を完全移籍で獲得。かつて愛媛でも大活躍した待望の実力派ストライカーの加入は言うまでもなく、巻き返しを狙うチームにとって大きな朗報となった。
同じくこの夏の移籍期間で加入した杉森 考起、前田 椋介らも含め、「それぞれのポジションで基準値を上げてくれる選手が加わった」(青野 慎也監督)とチーム内にポジティブな刺激が加わったことは確か。今節でそれらの効果が結果として表れるかに期待がかかる。
一方、前節・千葉戦の敗戦でついにJ1昇格プレーオフ圏外へ順位を落とした大宮からしても、今節は正念場となる。
明治安田J2第18節・磐田戦から戦績が停滞していた大宮は、前々節・富山戦で8試合ぶりの勝利をつかむも、前節はホームで千葉に敗れ、反撃ムードに水を差された格好となった。
前回の愛媛との対戦では、試合がこう着する中、56分にセットプレーで失点。終了間際の豊川 雄太の意地の一撃で辛くもドローに持ち込んだが、今節においては、悪い流れを断ち切り、昇格レースへ食らいつくためには勝利が必要となることは言うまでもない。
喉から手が出るほど渇望する勝点3を手にするのは、どちらとなるか。
[ 文:松本 隆志 ]

