前節を振り返ると、山口はアウェイでいわきと対戦し、スコアレスドローに終わった。その後に行われた愛媛対熊本で、熊本が勝利した場合は降格決定となる中、ドローで決着したため、残留の可能性を首の皮一枚でつなぎとめた。試合後、中山 元気監督は「(失点)ゼロで抑えるより主導権を握って攻撃したかった」と、勝ち切れなかったことを悔やんだ。勝つしかない状況で迎える大宮戦は、リスクを負ってゴールを奪いにいかなければならない。
一方の大宮は、ホームで徳島と対戦し、1-2で逆転負けを喫した。宮沢 悠生監督就任後7試合目にして初の黒星となり、指揮官は「スキを見せてしまった部分があり、そのスキを見せた時間に得点されてしまった。悔しい試合」と唇をかんだ。この敗戦から立て直し、持ち前の堅い守備を取り戻すことができるか。J1昇格に値するチーム力を見せ、力強くプレーオフに乗り込んでいけるかに注目だ。
山口が残留を果たすためには、この試合に勝利した上で、17位・熊本が敗戦し、かつ18位・富山が引き分け以下で終わることが条件となる。複数の他力が絡む非常に厳しい状況だが、わずかな可能性を信じて全力でぶつかるほかない。
残留への執念と昇格への強い意志が激突する、最終節らしい劇的な展開を期待したい。
[ 文:田辺 久豊 ]


