長野はJ2勢との開幕4連戦を経て、前節はJ3の福島と対戦。同カテゴリー対決で今季初勝利をつかみたかったが、アウェイで2-4と敗れた。ボール保持型の福島に自由を与え、強みである中央突破を許すなど守備面で課題が露呈。ハイプレスの構造もそうだが、気がかりだったのは個人戦術の不足だ。GKのファンブルやデュエルの弱さから失点を重ね、藤本 主税監督は「レベルの低い試合をしてしまった」と嘆く。前後半ともに失点から10分以内に再び失点を喫するなど、立て直しがきかなかった。
一方の松本はJ2勢との開幕5連戦で、2勝3敗と奮闘。ホーム開幕戦となった前節は札幌に3-0と快勝し、約5カ月ぶりのサンプロ アルウィンでの開催となった中、スタジアムは熱狂に包まれた。序盤は札幌の流動的なビルドアップに苦しむも、プレッシングを微調整しながら立て直しに成功。セットプレーとカウンターから効率よく得点を重ねた。札幌の武器であるセットプレーも抑え込み、古巣対決の石﨑 信弘監督は「しっかり体を張るところが(失点)ゼロにつながった」と手ごたえを話す。
ホームの長野は初勝利が遠い中で、ライバルに引けをとるわけにはいかない。就任2年目の藤本 主税監督は「とにかく戦える集団で行かないと、ダービーは甘くない。それは去年も十分に感じた」と兜の緒を締める。
リーグ戦における戦績は2勝4分2敗とイーブンだが、長野はホームで2勝2分と無敗を誇る。9回目の対戦の行方はいかに。
[ 文:田中 紘夢 ]

