愛媛は前節、アウェイで行われた今治との“伊予決戦”に勝利。ライバルを破った上で明治安田J2・J3百年構想リーグWEST-Aグループ最下位からの脱出に成功し、重く漂っていたチーム内の空気もポジティブな方向へと変わりつつある。
ダービーマッチでの勝利に歓喜するサポーターを目の当たりにし、大木 武監督は「こんなにうれしいことはない。だからこの商売はやめられない」と喜びを口にした。ここで連勝を挙げ、J3降格の憂き目を見た昨季からの負のスパイラルにピリオドを打ちたいところだ。
一方の奈良は前節、アウェイで富山と対戦。開始12分で3点のビハインドを背負う極めて厳しいスタートに。そこから2点を奪い返すも、そのあとに再び突き放されて最終的に5失点の大敗。愛媛と入れ替わる形でWEST-Aグループの最下位へと転落した。
「攻撃は改善されてきている。一方で、守備のほうで簡単な失点、もったいない失点がある」(大黒 将志監督) 前々節・金沢戦で5得点を奪い、前節も複数得点を挙げるなど、攻撃面では結果が表れている。それを安定して勝利につなげるためには、脆弱さが目立つ守備面の改善が必要だ。
愛媛、奈良ともにポゼッションの色が濃いパスサッカー。今節においては、どちらがボール保持率を高めて主導権を握ることができるかがカギ。また、高い位置からの能動的な守備を機能させ、相手のボール保持をどれだけ制限できるかにも注目したい。
[ 文:松本 隆志 ]

