Bグループは混戦模様だ。現在首位に立つのは勝点6の広島。それを追う勝点5の清水が2位。さらに3位の名古屋が勝点4で追いかけている。今大会は各グループ上位2チームがグループステージを突破できるレギュレーションで、各チームまだまだ予断を許さない。
前回大会覇者の名古屋は、そのプライドに懸けてもグループステージ突破を成し遂げたいところ。今節勝てば上位2チームに入ることとなり、残り2試合をアウェイで戦うことを考えると、きっちりとホームで勝利を収めておきたい。
ただ、現在のチーム状況は「とても良い」とは言い難い。明治安田J1を含めた公式戦直近5試合は2勝1分2敗。リーグ前節は、開幕からリーグ戦未勝利だった札幌に今季初勝利を献上している。
苦戦の原因はズバリ“先制点”だ。直近3試合のすべてで先制を許しており、しかもそれがセットプレーからとパターンも一緒。「殴られる前に殴りにいく」と森下 龍矢は表現をするが、先制点を奪うことで試合を優位に進めたいところ。昨季のリーグ戦では19勝しているが、逆転勝利は一度もなく、先行逃げ切りが理想形である。
対する広島は公式戦3連勝中と好調。しかも3試合連続無失点と持ち味である堅守が冴えてきた。直近のリーグ前節は、福岡を相手にシュートを2本に抑える守備で粘り強く戦いを進めると、後半アディショナルタイムに交代出場の柴﨑 晃誠がヘディングシュートを決めて3年ぶりとなるリーグ戦3連勝を達成した。
広島は、その福岡戦当日に1人の選手が発熱。新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けたことで、濃厚接触疑いと判断された選手3人とともに隔離となったことは気がかりだが、今節で勝利できればグループステージ突破にリーチがかかる。連勝の勢いをそのままアウェイのピッチに持ち込みたいところだ。
前回の両者の対戦は、厳しい寒さがまだ居座っていた3月2日にナイトゲームで行われた。広島は24分に東 俊希が足首を痛めて満田 誠に交代。33分にはドウグラス ヴィエイラが脳震盪の疑いでジュニオール サントスに交代と、立て続けにアクシデントに襲われた。それでも、前半の終了間際に川村 拓夢が中盤でボールを奪うと左サイドに展開。満田がドリブルで持ち込みシュートを放つと、プロ初得点となるゴールを決める。
後半に入り名古屋は選手交代で活性化しようと試みたが、なかなか攻撃の形を作ることができず。主導権は広島に握られたまま試合が進むと、87分にバックパスに対するGKランゲラックのトラップが大きくなり、そこに猛然と詰めたジュニオール サントスが右足で押し込んでダメ押しの追加点を奪った。
名古屋の長谷川 健太監督も「今日は完敗です」とうなだれる内容だっただけに、ホームで戦うことができる今節はそのリベンジも果たしたいところだ。
[ 文:斎藤 孝一 ]
