札幌の直近のリーグ戦で神戸に1-4で敗れた。17分にミドルシュートを蹴り込まれて先制を許したものの、59分にドウグラス オリヴェイラのゴールで追いついた。そこから流れを呼び込むかに思われたが、セットプレーで失点を続けてしまい、今季初の連敗を喫した。前々節・柏戦は1-6で敗れており、直近2試合で10失点という戦績である。2試合とも退場者を出してしまっての結果だが、厳しいスコアになってしまった。
一方、広島は直近のリーグ戦で名古屋と対戦し、1-0で制している。ボールを動かしながら好機をうかがう名古屋に対してアグレッシブな守備を仕掛け、次第に主導権を手繰り寄せていくと、58分に野津田 岳人が見事な直接FKを決めて先制。その後もハードワークを緩めることなく攻守を演じ、勝点3をつかんだ。広島は新型コロナウイルス感染症の陽性判定者が複数確認されたため、5月25に開催予定であった明治安田J1第15節・G大阪戦が中止となり、チーム活動も停止していた。名古屋戦への影響も心配されたが、結果としてはモチベーション高く戦い、連勝を果たした。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、焦点となり得るポイントは、ここ2試合失点が増えてしまっている札幌がどれくらい気持ちを切り替え、守備に安定感を出せるかだろう。柏戦ではどうしても6失点がフォーカスされてしまうが、それは開始10分で数的不利となりながらも、変わらずに攻撃的な姿勢を維持し続けたからにほかならない。神戸戦に関していえばセットプレー絡みから3失点しているため、ここは改善が必要だろう。広島は名古屋戦でFKから得点を奪っており、セットプレーを与えないことも大事になるはずだ。
また、カップ戦におけるホーム&アウェイでの対決は2試合合計でも、1試合ごとでもきっ抗した展開になりがちである。そうした際にはセットプレーでの得点が勝敗を隔てるケースが多々あるため、札幌に限らず広島もリスタート時の集中力を高めてくるだろう。アウェイゴールの重要性を考えると、まずは第1戦をホームで迎える札幌が攻撃的な姿勢を保ちながら、どのように広島の攻撃を封じるかも注目点となる。
[ 文:斉藤 宏則 ]

