両者ともにすでに開幕した明治安田J1の戦いで3試合を消化。鳥栖は直近のJ1第3節、ホームに名古屋を迎えた。開幕からカウンターやセットプレーからの失点が続いていた鳥栖だが、この試合では長いボールもうまく織り交ぜながら試合をコントロール。終盤にCKから長沼 洋一に得点が生まれると、この1点を最後まで守り切った。開幕3試合目にして待望の今季初勝利は、昨年8月以来のホーム戦勝利となった。
対する札幌は直近のJ1第3節、アウェイで新潟と対戦。前半に青木 亮太の得点で先制するも、前半のうちに2失点を喫し、逆転を許してしまう。それでも終盤に浅野 雄也の加入後初得点で追いつき、アウェイでしぶとく勝点1をつかみ取った。しかし、開幕からの3試合で2分1敗といまだ勝利がない状況だ。
ルヴァンカップでは4年連続同じ組となった鳥栖と札幌だが、対戦成績では札幌が圧倒している。2020、21年と駅前不動産スタジアムでの対戦では3-0、5-1と札幌が大勝を収めており、通算でも3勝2分とルヴァンカップでは鳥栖に対して強さを見せている。しかし、リーグ戦に限れば、この成績が反転する。リーグ戦での対戦は現在、鳥栖が5戦負けなしで3連勝中。川井 健太監督が就任した昨季はルヴァンカップでも二度の引き分けと負けておらず、鳥栖としてはルヴァンカップでも札幌戦の分の悪さにそろそろ終止符を打ちたいところだ。
冬の期間、雪の影響が大きい札幌は例年、雪解けの季節までは熊本県菊池郡大津町で2次キャンプを張っている。それだけにホーム戦であっても長距離の移動を強いられ、コンディションにも少なくない影響を与えている。しかし、今節の舞台である駅前不動産スタジアムは大津町から約100kmの距離。移動に関しては、大きなストレスから解放されることになる。過去もこの時期の対戦が多く、そういった地の利を生かして鳥栖から勝点をもぎ取っているだけに、今季もその再現を狙いたい。
鳥栖は2012年のJ1初昇格以来、降格することなくJ1の舞台に立ち続けているが、ルヴァンカップではいまだにグループステージの突破がない。クラブの悲願でもあるタイトル獲得のためには重要な大会であるだけに、今季こそはまずはグループステージを突破し、歴史を塗り替えたい。そのためにもホームで迎える初戦で勝点3をつかみたいところだ。
今季初めての連戦となるが、ここで出場機会を手にする選手も出てくるはずだ。両チームともに将来有望な若い選手も多く在籍しているだけに、ここでアピールしてリーグ戦での出場機会にもつなげたい。ニューヒーローの出現にも期待したい一戦だ。
鳥栖がホームでの公式戦連戦で連勝を果たすのか。それとも、札幌が今季初勝利をつかむのか。
[ 文:杉山 文宣 ]
