広島は昨年の第30回大会で初めてリーグカップのタイトルを獲得した。10月22日の国立競技場でカップを掲げた喜びを、いまも鮮明に覚えている方々は多いだろう。
“ワン・クラブ・マン”の青山 敏弘は、7年ぶりに獲得したタイトルの喜びをかみしめ、「ファミリーのみんなと1つになって喜べるというのは、僕にとって本当に特別なこと。ファミリーのみんなもそうだと僕は感じているし、この関係性はこのクラブに関わってきたみんなで築いてきたものだと思うので、みんなに感謝したい」と語った。
今年もサンフレッチェファミリーのみんなで頂点を目指して戦える喜びを感じながら、ルヴァンカップの開幕戦に臨んでいきたい。
メンバー編成は注目点の1つになる。就任1年目の昨季にタイトルをもたらしたミヒャエル スキッベ監督は、昨季の成功要因の1つをこう語っている。
「われわれは天皇杯にしてもルヴァンカップにしてもBチームで臨んだことはなかった。カップ戦もリーグ戦も同じように重要だというスタンスでタイトルを獲りにいったことが、われわれが勝利した要因だと思う」 ミヒャエル スキッベ監督のスタンスは今季も変わることはないだろうが、今大会からは新型コロナウイルス感染拡大の影響により凍結していた『ルヴァンカップにおけるU-21選手の先発出場義務ルール』が再導入される。2023年12月31日において満年齢21歳以下の日本人選手を1名以上先発出場させる必要があり(※出場義務を負わないケースもある)、広島は棚田 遼や越道 草太が条件を満たす選手になる。
今季にユースからトップ昇格したルーキーの越道は、すでに明治安田J1第2節・新潟戦でJデビューを飾った逸材だ。4月3日に19歳になるサイドアタッカーは、「やっとJリーガーになったなって感じがしたし、試合に出られて自信がついたけど、自分のプレーの特徴を出せなかったので、次にチャンスがもらえたときは特徴を出して、ファミリーの皆さんに自分のプレーを分かってもらえるようにやりたい」と意気込んでいる。
2年目の棚田はまだ今季出場機会をつかめていないが、自信は失っていない。「もっと自分の良いところを見せることと、練習からハードワークしてアグレッシブに戦えるところを見せていきたい」と目をギラつかせている。
一方の横浜FCは39選手でチームを構成している強みを生かし、直近のリーグ戦からメンバーを入れ替えて臨むことになりそうだ。U-21の選手も5選手が所属している中で、昨年の天皇杯で広島と対戦している杉田 隼、もしくは昨年U-18日本代表にも名を連ねてきたヴァンイヤーデン ショーンの出場が濃厚か。
8日にエディオンスタジアム広島でキックオフする一戦は、広島も横浜FCもリーグ戦でまだ勝利できていない状況の中、若い選手たちの力をつけ加えて今季初勝利を目指す試合になる。
[ 文:寺田 弘幸 ]