対する横浜FMは第1節で磐田と対戦。思うようにフィニッシュに持ち込むことができず、本来の攻撃的なスタイルを発揮し切れなかったが、後半立ち上がりのヤン マテウスのクロスがオウンゴールを誘発。その後は磐田に得点を許さず、逃げ切りに成功。見事に白星スタートを切った。
今季の鳥栖はリーグ戦で1勝と苦しいスタートとなっている。鳥栖と対戦するチームがシンプルに長いボールを入れてくることもあり、本来のハイテンポなスタイルが鳴りを潜めてしまっている。明治安田J1第4節・C大阪戦ではシュート3本、第5節・神戸戦ではシュート1本に終わっており、複数得点もない。クロスに重きを置いているチームだけに、シュート本数を気にする必要もないが、攻撃的姿勢を取り戻したいところだ。
そんな中で迎えるJ1王者との一戦は、攻撃的姿勢を取り戻すきっかけになるかもしれない。相手に合わせるのではなく、明確な自分たちのスタイルでリーグ制覇までたどり着いた横浜FMが、鳥栖の長所を消しにくる戦い方を見せる可能性は皆無と言っていいだろう。
川井 健太監督も「僕自身も楽しみにしていますが、どちらがよりスピード感を出せるか。守備での危機的な状況をどれだけ楽しめるかになると思います。どちらも『これはまずいでしょ』というシチュエーションがおそらく生まれると思いますが、その機会をどちらが仕留めることができるか。またはしのぐことができるか。そこはメンタリティーの要素も入ってくると思います」とこの試合を展望している。
両者の直近の対戦となった昨季のJ1第22節も2-2というスコアで、ともに激しく攻め合うエキサイティングなゲームだった。攻撃的思考を持つチーム同士、必要なものは攻め勝つメンタリティーになりそうだ。
鳥栖はルヴァンカップでのグループステージ突破の経験がなく、今季はその歴史を塗り替えることが1つの目標になっている。鳥栖としてはルヴァンカップのホーム連戦で勝利がつかめない状況は絶対に避けたいところであり、横浜FMの連勝スタートを許すわけにはいかない。
[ 文:杉山 文宣 ]
