「昨季も一昨季も、タイトルを獲りにいくということはチームとして変わっていないので、どっちみち優勝するためには上がらないといけない。レギュレーションはあまり気にしていない感じですね」 大久保 智明はそう語り、ルールや状況よりも自分たちに矢印を向ける。
「(清水が)フロンターレに勝ったとかは関係なくて、しっかりと目の前の試合に集中をして、良い準備をして勝ちにいく感じですね」 今季挙げた3勝のうち2つを浦和駒場スタジアムで達成したこともある。大久保自身にとっても駒場は特別なスタジアムだという。
「僕自身がそこ(天皇杯など2021年の浦和駒場スタジアムでの試合)から出られるようになったということもあって、個人的な思い入れがあります。もしかしたら、圧迫感が埼スタよりあるかもしれない。相手は絶対にやりづらいなと思うし、全員が『駒場は勝てる』というメンタリティーを持っているのもあると思います」 現在の浦和の好調を支えているのは、守備でもある。最終ラインに君臨していたアレクサンダー ショルツは、新たな相棒としてマリウス ホイブラーテンを得た。この2人がとにかく堅い。そこに岩波 拓也を加えた3バックのシステムも試運転を開始している。
「ここに来てから時間を共有して、お互いを知ってきています。われわれのピッチ上での関係性も良くなっていることは良いことだと思います。お互いに信じ合うことができれば、ピッチ上でお互いに良い表現ができます。試合と試合の間もお互いに話し合い、しっかりと関係性を構築していっています」 マリウス ホイブラーテンはアレクサンダー ショルツとの良好な関係を語る。そして連続での浦和駒場スタジアム開催となる試合で、達成したいことがある。明治安田J1第5節・新潟戦では、自身のために作られた新チャントに気づけなかった。
「(チャントの)終わりのほうで仲間が教えてくれたのですが、風のせいで聞き取りづらかったこともあり、残念ながら自分のチャントだと気づけませんでした。次はしっかりと聞きます。また歌ってもらえるように良いゲームをして、しっかりと聞けるように頑張りたいです」 一方の清水は、あまり良い状況とはいえない。ルヴァンカップBグループ第1節では川崎Fを破ったとはいえ、J2リーグ戦では5試合すべてで引き分けており、いまだ勝利がない。失点は『3』と堅守を見せてはいるが、得点も『3』と振るわない。
川崎Fに勝利したあとも引き分けが続き、好転のきっかけとはならなかった。苦しい状況にあるが、U-20日本代表として経験を積んだ菊地 脩太など、新たな力を起爆剤にして現状を打破したい。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
