すでにプライムステージ進出の可能性が消えている横浜FCだが、チームの状況は4月19日に行われた前節から大きく変わった。明治安田J1では開幕から10試合勝ちなしで最下位に沈んでいたが、5月初戦の第11節・新潟戦からシステムを3バックに変更すると、4試合で3勝1敗と立て直し、順位も16位まで上昇した。守備時は5バックでしっかりと守りを固め、前線のスピードを生かしたカウンターで得点を狙う戦い方がチームに浸透してきている。
リーグ前節では、昨季のJ1で2位の川崎Fと対戦。小川 航基とユーリ ララが出場停止だったことに加え、サウロ ミネイロやンドカ ボニフェイスらもケガや病気によりメンバー入りしなかった中、2-1で勝利し、今季初の連勝を飾った。今節は中3日で続く3連戦の2試合目とあって、完全ターンオーバーに近い形で挑むだろう。
3バックへの変更と戦い方の変化によって、カプリーニや新井 瑞希ら出番を失っていった選手がいれば、武田 英二郎、高井 和馬らのようにより希望が見いだせるようになった選手もいる。そうした選手たちにとってこの広島戦は絶好のチャンスであり、モチベーション高く臨むはずだ。
注目の『U-21枠』には、CBヴァンイヤーデン ショーンを推したい。U-20日本代表候補トレーニングキャンプに参加したものの、U-20W杯に臨んでいる日本代表メンバーには選ばれず、悔しい思いをした。チームには『U-21枠』に該当する選手が4名いるが、今季いまだ出場がないのは彼だけ。チームが3バックに変更してCBの枠が1つ増えただけに、ここでアピールしたいところだ。
一方、広島は直近のJ1第14節で名古屋に1-2で敗れ、今季初の連敗となった。
ミヒャエル スキッベ監督は基本的にメンバーを固定して戦う指揮官だが、連敗していることもあり、リーグ戦で出場機会の少ない選手たちにとっては主力の座を奪う絶好のチャンスだろう。名古屋と戦う最終節や一発勝負の天皇杯はリーグ戦の主力で戦うことが予想されるため、巻き返しを図りたいベテランの柏 好文、青山 敏弘はもちろん、住吉 ジェラニレショーンや松本 泰志らにとっては正念場と言ってもいいかもしれない。
注目の『U-21枠』は、FW棚田 遼。Cグループ第1節・横浜FC戦、第2節・名古屋戦に先発出場したが、ともにハーフタイムで交代と悔しい思いをした。その後の2試合は同じく『U-21枠』としてチャンスを与えられた越道 草太が活躍し、いまやリーグ戦の主力へと駆け上がっただけに、この試合に期するものは大きいはずだ。
[ 文:芥川 和久 ]
