横浜FCは前節、横浜FMとのダービーで0-5の大敗を喫した。ただ、点差はついたが「良いところも間違いなくあった」(四方田 修平監督)。前線からプレッシャーを掛けてボールを奪い、素早く相手の背後を狙うことで、前半は互角以上の戦いを演じて0-0で折り返した。しかし後半開始早々、最終ラインでカットしたボールをつなごうとしたところで奪われて失点すると、そこから崩れてしまった。「自分たちが用意していたことをやれていたし、だからこそもったいなかった」とゲームキャプテンを務める三田 啓貴は振り返る。
ダービーから2日後のオフ明けの練習では、軽い調整で切り上げた先発組が三田の発案で青空ミーティングを行った。守備面での意見のすり合わせが主だったが、約40分にわたって率直に意見を言い合う中で、「もっと練習からお互いに厳しく要求していこう。練習から雰囲気を変えていかないとミスは減らない」(三田)との結論に達したという。 ここまでの横浜FCを苦しめている最大の要因は自陣でのミスからの失点にある。まずは練習から意識を変えることで悪い流れを断ち切りたい。
一方の広島は前節、鳥栖に1-0で勝利した。前線からプレッシャーを掛けて優勢に試合を進める中、相手GKの好守もあってなかなか得点を奪えなかったが、後半に投入したドウグラス ヴィエイラが75分に決勝点を挙げて勝ち切った。これで4連勝となり、首位の神戸を勝点2差で追走している。ミヒャエル スキッベ監督体制2年目で戦術が浸透し、組織的で強度の高いプレスによって高い位置でボールを奪えるのが強み。鳥栖戦のゴールも相手ペナルティーエリアの手前で東 俊希がボールを奪ってから生まれたものだ。
横浜FCにとっては、そのプレスに自陣でハメられてのミスだけは絶対に避けなければならない。GKと最終ラインとボランチが、いかにリスクを判断しながら前線にボールを供給できるかが最大の焦点となる。横浜FM戦では相手のハイラインの裏を突いてチャンスを作った。前節の大敗の中で得た手ごたえと反省を生かし、今季初勝利をつかみたい。
[ 文:芥川 和久 ]
