Aグループの状況を整理すると、第4節終了時点で4連勝した横浜FMがグループステージ突破を決めた。一方、鳥栖は第5節終了時点で1勝1分3敗の勝点4。3位以下が決まり、プライムステージ進出の可能性が消滅した。
今節は第2節以来となる週末開催。そのため、横浜FMは直近のJ1第17節・柏戦のメンバーが軸となりそう。ケヴィン マスカット監督が言う。
「試合は週末なので、いつもと何も変わらない。良い準備をして、ここで落とすことなく、自分たちがやってきていることをどれだけ伸ばせるか。ホームでエキサイティングなサッカーを見せられるように準備する」 一方で、柏戦から変更がありそうなのがボランチ。U-21選手の先発出場義務ルールが適用される見通しで、藤田 譲瑠チマか山根 陸が有力候補となる。ただ、藤田はU-22日本代表の欧州遠征帰りのため、コンディションが整う山根が起用される可能性が高い。先日まで開催されたU-20W杯に出場した俊英に、この一戦を消化試合と位置づける考えは毛頭ない。
「リーグ後半戦は試合に出る、出ないにかかわらず、喜田(拓也)くん、ナベくん(渡辺 皓太)、譲瑠くんにポジション争いで勝てるように頑張っていきたいです。前半戦に比べて、チームへの出入りはなくなるので、常に競争がある日常でしっかり積み重ねていきたい」 プロ2年目として、リーグ戦において本職のボランチでの定位置奪取に照準を定める中、主力組が出場する今節に向けては、「(主力組の中で)できること、できないことも明確に分かるはず。鳥栖とはいつもアグレッシブな試合になるので、その高い強度についていきたい。いつもどおりのメンタリティーで試合に入る中、普段出ていない選手だからこそ、チャレンジすることが大事になる」とモチベーションは高い。
対する鳥栖もリーグ後半戦を見据えた起用が予想される。ただ、横浜FMとは起用方法が異なり、リーグ戦で出場機会の少ない選手たちにチャンスが与えられそうだ。そこには6戦無敗と好調のまま折り返したリーグ戦の戦力の底上げにつなげたい意図が透ける。
それぞれが置かれている状況的に、横浜FM、鳥栖とも思惑のある戦いとなることが予想される一方、このカードは高強度の戦いとなることが必至。まだリーグ後半戦での対戦を残しているだけに、そこで良いイメージを持って臨みたいのはお互いさまだろう。今季の対戦成績は横浜FMの2勝。ホームチームが同カードの連勝を伸ばすのか、アウェイチームが雪辱するのか。互いに意地を見せたいところだ。
[ 文:大林 洋平 ]
