京都はルヴァンカップで2連敗とスタートでつまずいたが、そこから3連勝を達成して、勝点9で首位へ浮上した。前節・G大阪戦では木下 康介がPKを決めて先制点を挙げ、相手に与えたPKをGK太田 岳志が止めて、アウェイで勝利している。
ここまでルヴァンカップはリーグ戦で出場機会の少ない選手が起用されてきた。対戦相手が主力クラスを送り出してくることもあったが、そうした試合で勝利を重ねてきたことは、チームの総合力が高まっている証だ。今節は川﨑 颯太が日本代表に初招集されて不在となるが、替わってアンカーを務めることが濃厚な金子 大毅は「ピッチに立つ選手がそれぞれの良さを出せば、チーム力は上がる。自分も(川﨑の)真似をするのではなくて、自分の特徴を発揮していきたい」と意気込みを話している。
アウェイへ乗り込むFC東京は2勝1分2敗の勝点7。前節・C大阪戦は互いに決定機までは持ち込んだが、スコアを動かす一撃が生まれず、スコアレスドローに終わっている。ホームでは2勝1分と勝点を積み重ねる一方、アウェイでは2敗と結果を出せていない。グループステージ突破のために、この試合で是が非でも勝利が欲しいところだ。
そんなチームに激震が走った。6月14日、クラブはアルベル監督の退任を発表。就任2シーズン目を迎えて、チームの変革を推し進めていたスペイン国籍監督に代わり、今節は安間 貴義ヘッドコーチが暫定的に指揮を執る。限られた準備期間の中で、どのようなメンバー編成を行って、どのような戦いを仕掛けるのか。フタを開けてみないと分からない部分が多いが、指揮官交代直後のゲームということで、高いモチベーションで乗り込むことが予想される。
両者は今季すでに二度対戦しており、1勝1敗。明治安田J1第3節では京都がキャプテン・川﨑の決勝点により、2-0の快勝。ルヴァンカップEグループ第2節はFC東京がペロッチの2得点などで、5-0と大勝している。
最後にグループステージの突破条件を整理しておきたい。各グループの1位5チームと、各グループの2位のうち成績上位3チームの計8チームがプライムステージへ進出する。京都は勝てば首位が確定する。FC東京は勝利して、なおかつC大阪vsG大阪でC大阪が引き分け以上だと首位が確定。FC東京とG大阪がともに勝利した場合は勝点で並ぶが、直接対決の成績によりFC東京は2位に回ることになる。
最終節は他グループも含む全会場が18時の同時刻キックオフ。サンガスタジアム by KYOCERAの状況はもちろん、展開によっては他会場の情報も考慮しながら、終盤をどう戦うのかを決めなければならない。2年連続でグループステージ突破を果たして勢いを加速させたい京都、新体制へ向かう第一歩を確かなものとしたいFC東京。それぞれの思惑がぶつかり合う中で、見ごたえある戦いとなりそうだ。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

