2018年以来の優勝を目指す湘南。1回戦・金沢戦は1-0、2回戦・長崎戦は延長戦の末に2-1、3回戦・FC東京戦は1-0と、すべて1点差で切り抜けてきた。チームの結果以外に目線を移すと、2回戦と3回戦で先発したルイス フェリッピがリーグ戦でも先発のチャンスをつかみ、明治安田J1では現在2試合続けてゴールを記録している。
そのリーグ戦は6勝4分9敗と、負け越した状態で前半戦を終えている。チームを率いる山口 智監督は「ゴールをこじ開けることであったり、そこに対して絶対にこのボールを奪ってやるとか、キープしてやるとか、打ち切るんだ、仕掛けるんだという、そういうパッションがなかなか表現としては薄い」と課題を挙げ、来るルヴァンカップや天皇杯、そしてリーグ後半戦での改善に向けて意気込む。
今季からキャプテンに就任した鈴木 章斗は、0-1で迎えた後半に追いついたリーグ前節・岡山戦後に、「今日の後半のようにみんなが自信を持ってできれば、後半戦はまた最初みたいなスタートを切れると思います」と自信の必要性を口にした。彼の言う「最初みたいなスタート」とは、リーグ戦で開幕3連勝を飾ったときのことだろう。
ベテランの茨田 陽生に話を聞けば、「(岡山戦での引き分けは)悔しい気持ちですけど、チャンスは多く作れたと思うし、あとはそこの質を上げるというところにフォーカスできるところまで来たんじゃないか」との手ごたえを示す。
対する磐田は、ここまでのJ2は8勝5分5敗で、第13節・今治戦以降は6戦負けなし。大卒ルーキーの角 昂志郎が先発出場を続け、第17節・徳島戦ではゴールを決めるなど、選手の成長面でも良いニュースに恵まれている。
無論、選手はいまの状況に満足しているわけではない。倍井 謙は引き分けに終わったリーグ前節・大宮戦後に「このチームはJ2優勝して昇格するという目標を掲げている中で、今日のような試合をモノにできないのはちょっと心苦しいものがある。ただ、終わってしまったことなので、次の試合から1つも落とさないように食らいついていけるようにしたい」と、勝利へのこだわりを露わにした。そうした意味でも、大会は違えども、勝利したい思いがあるに違いない。
前進をしているからこそ、欲しいのは結果。湘南にも磐田にも当てはまるこのフェーズを、いち早く乗り越えるのはどちらのチームだろうか。両者の熱戦を期待したい。
[ 文:河合 萌花 ]
