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【J1:第18節 広島 vs 東京V プレビュー】「監督交代」という劇薬を使った東京V。広島は、蓄積疲労を払拭し、『対石崎監督』から初勝利をつかみとれるか。(05.07.22)

7月23日(土)J1 第18節 広島 vs 東京V(18:00KICK OFF/広島ビ)
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アルディレス監督、解任。7月19日、衝撃のニュースが駆け巡った。5試合で23失点という異常事態を止められなかったという現実を受け止め、チームを立て直すには、これ以外に方法がなかったのかもしれない。

後を引き継いだのは、石崎信弘(※編集部注:石崎監督は8月1日のプレシーズンマッチまで指揮の予定)。J2では山形・大分・川崎Fを率い、特に大分・川崎Fで3度「勝ち点1差」の3位に終わったことから、J2サポーターの間では「悲運の名将」として知られている指導者である。

石崎監督は、広島出身。今でも、会話の端々に広島弁がにじみ出てしまうほどの「広島っ子」だ。それだけに、故郷・広島のチームには思い入れがあるのかもしれない。2003年、石崎信弘率いる川崎Fは、広島に対して2勝2分。しかもその2引き分けとも、ロスタイムで同点に追いつくという勝負強さを見せつけた。さらに昨年、彼が清水を率いて広島と対戦した時も、前半で戸田(現東京V)を退場で失い数的不利な状況になりながら、後半はゲームを支配して3得点を奪い、快勝している。広島にとってみれば、石崎信弘という男は「天敵」そのものといっていい。

その石崎監督は、広島戦までわずか4日という準備期間の中で、できる限りの修正を行おうとしている。4バックに変更していたバックラインを3バックに戻し、練習でクロスやカウンターへの対応をしっかりとやっていた。また、前線を1トップ2シャドー気味にして、ワシントンをターゲットに突破力のある小林大悟と平本一樹の飛び出しを軸として、攻撃を組み立てようとしている。

東京Vといえば、抜群のテクニックを駆使したボールポゼッションをベースにし、緩→急の切り替えの速さでゴールを陥れる戦いが特徴だった。しかし、石崎流でいけば、強烈なプレッシングでボールを高い位置で奪い、そこから一気にゴール前まで手数をかけずにボールを運んでいくことを目指すはず。ただ、その戦術変更が果たしてこの短い日数での練習でやりこなせるのか、そこは微妙だろう。プレッシングサッカーをやりぬくには、90分動き続けるスタミナも必要だし、選手個々の戦術面での相互理解を深めていく必要もある。しかし、崩壊した守備を立て直すには、11人の守備意識を高めていくことが絶対条件とされるわけで、そういう意味では「プレス」を意識づける石崎流は、今の東京Vには必要なことなのかもしれない。

一方の広島も、決してチーム状態はよくない。総移動距離4185キロ。総移動時間25時間30分。この「HOT6」の間に広島に課せられた試練が、これだ。しかもHOT6期間中、広島には移動も練習もない、本当の休日は一度もなかった。アウェイナイターの翌日は移動でほぼ丸一日とられてしまい、ホームゲームの翌日も、リカバリートレーニングをやらなければ身体の回復は遅れてしまう。しかしそのために、一日ゆっくりと自宅でくつろぐことによる「精神的回復」は、犠牲にせざるをえない。しかも、ただでさえ長い移動に加え、柏からの移動時には梅雨前線直撃により広島空港に移動便が着陸できず、結局福岡空港に降りてしまった。通常、羽田→広島間は1時間程度だが、この日は4時間以上も移動に費やされるはめとなったのだ。そういうアクシデントもボディプローとなり、広島の選手たちの体調はまさにボロボロ。HOT6期間中をすべて関東で過ごせた浦和とは、ベースとなるコンディションの違いがあからさまとなり、2-0というスコア以上の内容差で完敗してしまった。

浦和戦から中4日での東京V戦。相手より1日準備期間が短く、コンディション面でも不利な条件にある。しかし、守備の要であるジニーニョと茂原が出場停止から戻り、故障あけのエース・ガウボンの体調も戻って身体に切れが出てきた。春先から体調不良が続いていた森崎浩司も「もう大丈夫。コンディションはいい」と好調をアピールしている。HOT6最後の試合ということで、選手たちはもう一度、気力を振り絞り、上位への復活をかける勢いを取り戻そうとしている。

監督交代によるショック療法で、選手たちが気迫をもって挑んでくる東京Vか。のしかかる疲労感を払拭し、ホームでチーム立て直しを誓っている広島か。J2から続く「小野vs石崎」の監督対決で、小野監督が石崎監督への初リベンジに成功するか。様々なViewポイントが満載の戦いとなりそうだ。

以上

2005.07.22 Reported by 中野和也
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