本文へ移動

J’s GOALニュース

一覧へ

【トレーニングマッチ:山形 vs 甲府 甲府レポート】新加入アルベルトをはじめ仕上がりの良さを見せた各選手。昨季の主力移籍の穴は埋められそうだ。(07.02.04)

●トレーニングマッチ(30分×3)
2007年2月3日(土) 14:00 キックオフ 場所/Jステップ
山形 1-2 甲府
1本目:0−0、2本目:1−2、3本目:0−0
----------

06シーズンに14ゴールを挙げたバレーとキャプテンの倉貫が移籍したことは、甲府のJ1リーグ2年目を考える上で大きな痛手だった。なかでもゴール前で決定的な仕事が出来るバレーの14ゴールの穴を埋めることは最優先課題。天皇杯の5回戦(対川崎F)で2ゴールを決めたジョジマール(19歳)も心強い存在だが、実績のあるFWの補強は欠かせない。そして、アルベルト・ルイス・デ・ソウザ(31歳)をコリチーバFC(ブラジル)から補強した。2月3日に静岡市清水区のJ-STEPで行われたJ2山形とのトレーニングマッチは、アルベルトが来日(1月25日)して初めての実践となった。また、07年式甲府にとってもプロ相手の最初のトレーニングマッチとなった。

試合は30分×3本で行われた。1本目はジョジマールを3トップの頂点に置いた4−3−3。ここでは左ウィングに入った長谷川のプレーが一番目を引いた。前を向いて勝負できる積極性と自信はJ2で17ゴールを挙げた2年前を思い出させる。そして、その勝負に勝ってセンタリングを上げてフィニッシュに繋げることも出来ていた。長谷川のプレーに迷いがなくなったことで、周りも長谷川を上手く使えていた。また、ボールを簡単に失わない点も信頼される理由になる。林とともに中盤に入った保坂、大西の動きも悪くは無い。決定力という課題はあるものの、若い選手のレベルアップはチームの競争を誘発するだけに歓迎すべき。

2本目にアルベルトは3トップの頂点で登場した。開始3分のゴールはこぼれ球を押し込んだ形だったが、ゴールを決めたということに変わりない。また、ヘディングの強さも印象に残った。バレーは味方のゴールキックのボールに頭を合わせることが出来なかったが、アルベルトはDFとの競り合いに勝てていたし、クロスやセンタリングを頭で決めるシーンが増えそうな予想が出来る。バレーのような突破力はないが、キャプテンの石原は「甲府に合っていると思う。キープ力があるし、シュートを諦めない」という評価を得た。大木監督も「ボールが入ったら失わないでしょ」と信頼できることを確信したようだ。アルベルトをどう活かしていくのか開幕に向けて楽しみが出来た。

この試合では課題も出た。ポゼッションをするものの、高い位置(相手ゴール前)にボールを運べない時間帯が少なくなかったという点だ。こうなることを100%無くすることは出来ないが、この時間を少しでも減らすことは甲府の得力アップの課題となりそうだ。毎日のようにトレーニングマッチが組まれている宮崎での2次キャンプで修正していくことになる。3本目は、石原、藤田、茂原の昨シーズンのレギュラー組と2人の練習生を中心に中盤と前線を構成した。チームとしては機能したように見えなかったが、右ウィングに入った鈴木(健太)、左サイドバックの井上、右サイドバックの田森といった昨シーズンレギュラーを取れなかった選手が積極的に攻撃参加する意識を持っていることを感じた。このトレーニングマッチで07年式の甲府を予想することは出来ないが、得点源としての期待を背負うアルベルトがフィットする手応え、06年のサブ組の危機感と高いモチベーション、石原、藤田ら主力として期待される選手の仕上がりの良さを見れば、バレーと倉貫の移籍の穴は埋められると考えていいだろう。

以上

2007.02.04 Reported by 松尾潤
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

J.LEAGUE TITLE PARTNER

J.LEAGUE OFFICIAL BROADCASTING PARTNER

J.LEAGUE TOP PARTNERS

J.LEAGUE SUPPORTING COMPANIES

TOP