4月26日(土)J2 第9節 湘南 vs 岐阜(16:00KICK OFF/平塚)
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岐阜を評する「勢い」という表現を、菅野将晃監督は言下に否定する。
「岐阜はこれまで、どのチームとも互角以上の戦いをしている。イージーミスが少なく、また仮に先制されても、2点目を取られてもなお挫けない精神的な強さがある。勢いなどではない。岐阜の強さは本物」
もうひとつ、指揮官の脳裏には鮮やかな記憶が残っている。水戸を指揮していた当時の第81回天皇杯のことだ。一回戦で当たった岐阜工業高校のエースがほかでもない、FW片桐淳至である。同じ年度の高校サッカー選手権大会で得点王を獲り、チームを準優勝へと導いた活躍を憶えている向きも多いことだろう。
もちろん、光る才能は片桐だけではない。現在4ゴールで日本人得点王の片岡真人をはじめ、高木和正と梅田高志の両翼が活性する。ボランチ・菅和範の攻撃参加も抜け目ない。チームとしてこれまで挙げた総得点16は堂々のリーグトップで、前述の5人でじつに計14得点を弾き出している。ベースとなるのは飽くなき運動量だ。前から積極的にプレスを仕掛け、サイドを起点にゴールへ迫る。第3節の山形戦と第7節の福岡戦では、各々5ゴールをマークした。こと福岡戦は印象深い。先制を許しながら、わずか5分間でじつに4得点を挙げる怒涛の逆転劇を演じている。菅野監督が評した「折れない逞しさ」の発露だろう。
対する湘南は、試合のなかった前節を経て今節に臨む。およそ2週間のあいだには若手選手による東海遠征や練習試合、トレーニングを重ね、充実した準備期間を過ごした模様だ。田村雄三の負傷は心配だが、第7節の甲府戦で魅せた最後までやりきる湘南スタンダードを変わらずに発揮したい。
さて、ハードワークが肝となる両者にあって、中盤の主導権争いやサイドの攻防、攻守の切り替えなど、各局面において見どころは尽きない。とくに岐阜の守備から攻撃への切り替えの鋭さは目を引く。湘南としては、攻め終わった直後のカウンターに注意を払いたい。ロングボールが行き交った際の前後左右のバランスも然りである。
「いつもどおりの闘いを目指す」菅野監督は語る。中盤で舵を取る坂本紘司も、「いい守備なくしていい攻撃はない。守備が連動するから攻撃も連動できる。それが僕らのリズムの作り方だし、その流れがウチらしい」と週末を見据えた。勝点4差に11チームがひしめく混戦模様のJ2リーグを一歩抜け出すのは、その攻撃力で快進撃を続ける岐阜か、それとも堅守を築く湘南か。両者の初対決に、激しい攻防の予感を禁じえない。
以上
2008.04.25 Reported by 隈元大吾
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