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【ヤマザキナビスコカップ 柏 vs 川崎F】レポート:柏が飛車角抜きの川崎Fを飲み込む ポポのスーパーFKも炸裂!!(08.05.26)

5月25日(日) 2008 ヤマザキナビスコカップ
柏 3 - 1 川崎F (16:02/柏の葉/8,009人)
得点者:25' 古賀正紘(柏)、31' 鄭大世(川崎F)、44' ポポ(柏)、84' 鎌田次郎(柏)
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 蒸し暑さがこもったこの日のスタジアムで、まるで曇り空を切り裂くように、柏が携えるふたつの武器がその力を如何なく発揮した。カミソリのように切れ味あるキックを操るアレックスと、豪快なキャノンシュートを放つポポ。2方向から飛んでくる、相手にとっては脅威のセットプレーが、リズムをつかめないなかでも得点が奪えるという自信を生み、またひとつチームを次のステージに押し上げる。

 柏の課題はいまだ解消されていない。攻撃にかかったときのスピードは上がらず、この日も相手を崩す場面はほとんど見られなかった。川崎Fの戦い方に合わせざるを得ない部分があったとはいえ、今後を見据えたときに、まだまだ改善しなければならない部分は多い。ただ、「相手がかなりスローテンポだった。うちもちょっと合わせてしまった部分はあるが、要所ではプレスがかかっていた」と小林祐三も話していたように、悪いなりにポイントだけは抑えていたことは確かなだけに、あとは自分たちのストロングポイントを抑え込まれたときの対処が引き続きの修正点となる。

 試合後、主将の大谷秀和は両サイドの動きについて指摘し、石崎信弘監督はサイドバックのボールの動かし方について言及した。最優先事項は、柏サッカーの起点となるサイドのバランスと意識付けの整備。前線の動き出しやミドルシュートも含め、複合的に絡む解決策をいかにしてチームに浸透させていくのか。勝利にも喜びの色を見せなかった指揮官には、早くも選手たちに修正点を提示したい気持ちが浮かんでいるようだった。

 そして一方で、柏のゴールはそのような状況のなかで生まれた。アレックスのCKから古賀正紘の先制ヘッドが飛び出し、そして同点に追い付かれてからのポポの30メートル弾丸FK。最後はポポのクロスから鎌田次郎がダメ押し点を挙げるなど、セットプレーを中心に、この日の柏は強者を感じさせる試合運びを披露した。小林は「うちはそういうチームじゃない。そういう風なチームになるのはまだ先のこと」と謙遜していたが、少なくとも今日の試合はまさに強者のそれだった。

 代表戦で主力を欠く川崎Fに勝つべくして勝った柏に対し、アウェイの川崎Fは持ち味を発揮することなく試合を終えることとなった。高畠勉監督は、この日の試合を振り返って前節の大宮戦に続いて「フロンターレのやろうとしているサッカーはできた」と話したが、実際にプレーした選手の意見は違うようだ。「今日はやりながら全然テンポが違った」と語ったのは鄭大世。この日のピッチでも、しっかりと1ゴールを記録するなど、ストライカーとしての類い稀な能力を披露した北朝鮮代表FWは、何よりこの日出場のチャンスを得た選手たちに言いたいことがあった。

「まあ、こんなもんじゃないですか。正直。試合前は絶対に負けんとこうと思って。自分たちの力を見せたろうと思って。代表がいなくてもできるんだっていうところを見せたかったけど」。強い口調に、仲間たちへの想いが口をつく。「メンバーが代わっているなかでも、そういうメンバーだからこそ、自分をアピールするためにもっと運動量を増やさなければいけない」。果たしてどれだけの選手が、この日の試合に危機感を持って臨めたのか。苦境を知る者だからこその温かい苦言は、チームメイトに届くのか。鋭いキックでアシストを決めた養父雄仁を筆頭に、この試合でも存在感を発揮した選手たちもいるだけに、次の札幌戦(5/31@等々力)での巻き返しには注目が集まるところだ。

 試合後、映画『インディージョーンズ』のテーマに乗せたパフォーマンスを介し、ホームゴール裏のサポーターが選手たちと勝利の喜びを笑顔で分かち合う。決して内容がよかったとは言い切れないながらも、試合後に得た結果は勝点3であり、これで柏は公式戦5戦4勝1分けと無敗記録を継続中。“魔術師”の帰還を待たずして手にした自信は、果たしてチームに覚醒をもたらしたのか。ヤマザキナビスコカップ 予選リーグCグループ、1勝1分け2敗、勝点5の3位に浮上。次節(5/31@柏の葉)は首位千葉とのダービー。負けたら終わりのサバイバルマッチが、選手たちにとって最高のモチベーションとなることは間違いない。

以上
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