全体練習が終了し、個々人が自由に練習を始めた時だった。ロングキックを蹴り合う選手の輪に、トレーナーとの別メニューを消化した赤井秀行が加わった。そして、ついに、ボールを蹴った。パートナーを務めた大久保裕樹が心配そうに「大丈夫か?」としきりに声を掛けるが、ボールを蹴ることが嬉しいのか、赤井は笑顔で応じるだけで、心地良さそうにボールを蹴り返し続けた。
「ボールの当たり具合が悪くて、感覚は掴めていません。ふわりとしたボールしか蹴れなくて…ライナー性のボールを飛ばしたいですね。まあでも、元々キックは上手くはないんですけどね(笑)」
そう自嘲気味に語る赤井の表情は明るい。せっかく定位置を確保しながら、戦線からの離脱を余儀なくされても、悲壮感は感じ取れなかった。
鈍い音は記者席にも届いた。4月26日の対ヴァンフォーレ甲府戦で相手選手と接触。「倒れた時には息が吸えませんでした。起き上がった時ですかね、痛みが走って骨が折れていると分かったのは」。担架で運ばれて退場し、そのまま病院に直行。下された診断結果は第2・3腰椎左横突起骨折。全治4週間の怪我だった。誕生日の5月2日、ホームゲームの対カターレ富山戦のピッチに立つことは叶わなかった。
負傷してから「4、5日は痛みで眠れなかった」そうで、靴下が履けないなど私生活にも影響が及んだ。「まあ、そこは嫁さんがカバーしてくれましたけどね」とのろけてみせるが(ごちそうさまです)、一方で「何かを察したんですかね?娘は近付いてこなかったんですよ」とポツリ。1歳8カ月の「カワイイ」と評判の愛娘はパパの異変に気が付き、気を配ったそうだが、空気を読んでしまったがためにパパは寂しさを覚えた(数日後、二人の関係は修復されたそうだ)。
ウォーキング、ジョギング、ダッシュとリハビリは段階を踏んで進み、ボールを蹴れるまでに至った。「体が軽いんですよ。怪我をする前よりも速く走れる感じがしますね」と全力に近いダッシュをした際の赤井の感想。順調に回復していることが窺える。特長である対人プレーはまだ無理だが、全体練習への一部合流は間近だという。1対1に抜群の強みを持つ守備のスペシャリストの復帰は遠くない。
以上
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2009.05.15 Reported by 大塚秀毅
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