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【J2:第14節 福岡 vs 山形】プレビュー:首位・山形を迎える福岡は49日ぶりのホームゲーム勝利を目指す。鍵はディテールへのこだわり。(12.05.13)

大型連休中の4連戦で巻き返しを図った福岡だったが、結果は1敗2分(栃木戦は途中中断による再試合)。思うように勝点を伸ばせない状況が続いている。しかし、その内容には変化が見え始めている。最大の要因は守備に落ち着きが見えてきたこと。コンディション不良により出遅れていた古賀正紘の復帰で最終ラインに芯が通り、また高い位置からプレッシャーをかけることで、相手をサイドに追い込んでボールを奪うシーンも増えてきた。それに伴い、途中中断となった栃木戦を含めての直近の3試合では、1試合を通して、比較的落ち着いた試合運びができるようになってきている。「チームのベースとなる部分は出してくれている。後は細かな点を詰めていくこと」と前田浩二監督は話す。

前田監督の言葉にもあるように、福岡が直面している問題は、ディテールをどのように抑えるかということにある。失点シーンを振り返ると、そのほとんどが自分たちの不用意なプレーから生まれたもの。また、後半開始15分間で失った失点6は、J2リーグでは鳥取に次ぐワースト2位。そして、最近ではセットプレーからの失点も目立つ。いずれも大きな問題というよりも、いわゆる「ちょっとしたところ」の問題だが、それを解決する方法は、時間帯・得点差等に応じた状況判断や、それに基づくプレー選択、仲間へのコーチング、そしてリスク管理などの部分に、どこまで細かく、そして徹底的にこだわれるかということにしかない。

反面、ディテールを抑えることで勝ち星を重ねているのが、対戦相手の山形と言える。現在、9勝2分2敗の首位。しかし、その中身をみると決して圧倒的に勝利を収めてきたのではないことが分かる。9勝のうち、実に8勝が1点差勝ち。唯一、2点差を付けて勝利した東京V戦も、シュート数では山形の5本に対し、東京Vの16本と圧倒された。どちらに転んでもおかしくないと思われる試合で確実に勝点を重ねてきたのは、勝負所を抑えてきたからにほかならない。「どこのチームも苦しんでいる。それは山形も変わらない。その中で、いかに自分たちで、ひとつずつ積み上げていくのか、それがチーム」と前田監督は話すが、いままさに、福岡にはそれが求められている。

そんな両チームの対戦は、おそらく我慢比べのような展開になるのではないか。ここまで、ほぼ同じメンバーで戦ってきた山形にとって、萬代宏樹の出場停止の影響は少なくない。その状況の中でどこまで粘り強く戦えるか、それが山形にとってはひとつのポイントだろう。そして福岡にとっても、求められているのは、前述の通り、ディテールの部分にどこまでこだわれるかということ。派手な攻防と言うよりは、互いににらみ合うような展開の中で隙を見せた方がやられる、そういう図式の試合になりそうだ。
鍵を握るのは、山形では、前へのパワーを持つ中島裕希と、左足のキックに定評がある石川竜也。特にセットプレーからの失点が目立っている福岡にとっては、石川のプレスキックは要注意だ。そして、福岡の鍵を握るのは城後寿と鈴木惇。城後の裏へ抜け出す迫力と、ゲームをコントロールする鈴木惇の戦術眼に期待したい。

そして、迎える山形戦に向けて城後、鈴木は次のように語っている。
「首位山形との試合は上位との勝点差を詰めるチャンス。内容も必要だが、それよりも、今は勝点を取ることが大事。勝つことだけを考えて臨む」(城後)
「山形に勝てば勢いに乗れるチャンス。ただ、山形は首位とはいえ、去年は我々に負けているのでチャレンジしてくると思う。それを上回る気持ちでチャレンジしなければいけない。勝たないと厳しくなる。何としても勝点3を取りたい」(鈴木)
今年のJ2は例年以上に互いの力に差がないリーグ。今は12位(暫定)に甘んじている福岡も、きっかけをつかめば一気に上昇気流に乗れるチャンスはある。そういう意味では、首位の山形は格好の相手。強敵であることに間違いはないが、この対戦は望むところでもある。そして、木原正和は話す。「アビスパはもっとやれるのだというのを証明したい。次はホームゲーム。今まで以上にやれるところを見せたい」。レベルファイブスタジアムで最後に勝ったのは3月25日の鳥取戦。勝利の瞬間を待ち望むサポーターのためにも、福岡は勝利を目指す。

以上

2012.05.12 Reported by 中倉一志
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