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【J2:第14節 町田 vs 千葉】プレビュー:内容を追求することが、シーズンを通して結果を得る最善の方法。町田も千葉もそれを実践している。(12.05.13)

町田も千葉も“発展途上”のチームである。未熟で見る価値がないというのでなく、高い目標を持ち、一つ一つ積み上げているという意味だ。

FC町田ゼルビアは3勝2分8敗で現在18位。4月27日からのGW4試合は、勝点4に止まった。誰もこの結果に満足していないが、“内容”については別である。「昇格候補ともやったけれど、そんなに劣ってるとは感じてない」(庄司悦大選手)、「ここ2,3試合、自分たちの意図したボールポゼションができている」(太田康介選手)と、それぞれに手応えを感じている。

前節のカターレ富山戦は、後半アディショナルタイムに追いつかれて“勝点2を失う”試合だった。太田康介選手は昨年6月25日のJFL vs SAGAWA SHIGA戦を思い出したという。町田は3点リードから81分、85分、89分と立て続けに失点。残り10分で追いつかれやはり「勝点2」を失った試合だ。J2初年度の町田も終盤に追いつかれる、勝ち越される試合が多い。昨春も今春も、問題は“いいサッカー”が最後まで続かないことだ。

ただし横に逸れる、後ろへ引くことを考えている者はいない。「正しい道を歩んでいる」と語るアルディレス監督、「今やっていることを貫いていければ、結果はどんどん上がってくる」と語る太田康介選手を始め、“正面突破”という方向性がチーム全体で共有されている。1点を守り抜くというよりむしろ、「2点目を取りに行くチームになる」(田代真一)ことが、試合をしっかり勝ち切るための選択だ。「一人一人の能力がJ2で一番高いチーム」(庄司悦大選手)である千葉に対しても、それは変わらない。昨年の町田は、6月末から盛り返して最後は3位に浮上し、Jリーグ入会を果たした。今年も夏場になれば、町田の良さはより引き立つだろう。暑ければ相手の足が止まり、スペースも空く。そうすればよりダイナミックにボールは動く。夏場はボールを保持するチームが、相手を受身に立たせやすい季節だ。

ジェフユナイテッド千葉は第8節・岡山戦(4月15日)からの3試合で、勝点1とつまずいた。木山隆之監督は「ホームでは勝てるんだけど、アウェイでは分けたり負けたり…。そうしているうちにホームでも二つ分けて、その中で迎えたGWだった」と振り返る。千葉は27日の富山戦こそ引き分けだったが、30日はアウェイで北九州に逆転勝ち。更に草津と愛媛を破った。J2最少の失点数を誇る堅守を維持しただけでなく、「点を取って勝ちきるゲームができた」(木山監督)という3連勝である。アウェイの2勝により“内弁慶”も克服され、11位まで落ちていた順位は6位に上がった。

木山監督は「どのチームも差が少なくなり、アウェイは勝ちにくくなっている」と、J2の現状を分析する。しかし千葉も町田と同様に、相手に合わせるスタイルは取っていない。千葉にとっての至上命題は4年ぶりのJ1昇格で、更に「定着する」基盤を作ることだ。木山監督は「J1で戦えるサッカーじゃないと、上がってもすぐに落ちる。常にボールを我々が持ち、主導権を握るスタイルを確立して、その質を上げる中で昇格がある」と強調する。そして3連勝中でも「今は成長していく途上にある」と見る。

「ほとんどのゲームで主導権を取っている」と、町田を警戒する木山監督だが、主導権を譲るつもりはない。「自分達のスタンスを出せるように、いい立ち上がりをしてゲームに入る」ことが千葉の志だ。千葉にとっては、J2の3年目で初の4連勝が掛かる試合でもある。勝てば昇格に向けた弾みにもなるだろう。

ボールを大切にし、内容にこだわるチーム同士の対戦である。ホトトギスの鳴き声も聞こえる新緑の野津田公園で、町田と千葉の“こだわり”を見守って欲しい。

以上
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