敗けずの男たちが、味スタに乗り込んでくる。大宮は昨年の9月1日の第24節浦和戦からリーグ戦15試合負けなし。年を跨いでの記録となるが、7勝8分で複数得点を奪われたのは今季開幕清水戦のみだ。すでに強者の振る舞いさえ、身に着けつつある。
権田修一は「毎年、大宮は2巡目に強いというイメージがある。でも、去年から大幅にメンバーも変わらず、継続したチームづくりをしてきている。しっかりと守れる上に、今年は攻撃にも着手している」と大宮の印象を語った。
大宮は、守備と攻撃の両輪ががっちりとかみ合っている。昨シーズンから引き続き、ボールを奪われてもすばやく帰陣して組織を崩さない守備は徹底されている。今シーズンはボールを保持して攻撃を落ち着かせる時間帯もつくっているが、前線に控えるズラタン、ノヴァコヴィッチを中心にしたカウンターは脅威そのものだ。ボールを保持しながらも、のど元にナイフを突きつけられている展開が続く。
DF徳永悠平のこの言葉通りの試合になるはずだ。「一番はミスをせず、カウンターをさせないぐらいに押し込むことができればいい。すべてがそうはならないので、切り替えのところで走り勝つことが重要な意味を持つ。連戦で疲れがある中でも、それを怠れば、やられる。時間帯によってはボールを後ろで回して足を休めることも必要になる。テンションが常に高い試合は厳しい」。
そして、昨季まで大宮のユニフォームを着ていた東慶悟は、「相手は中を占めてくるので、そこにゴリゴリ入っていってカウンターを受けることは避けたい。サイドからシンプルにやることも意識しなければいけない」と言う。また、大宮戦への思いは「去年までいたチームなのでいろんな思いがあります。大宮では、リーグ戦がある中でオリンピックにも出させてもらったし、チームにも、サポーターにも本当に感謝している。自分のプレーをしっかりと見せることが両方(F東京、大宮)のサポーターにとっての恩返しになる」と言葉にした。
迎え撃つポポヴィッチ監督は、この一戦を「負けないチーム対勝ちに行くチーム」と位置づけた。「大宮は規律よく、組織立った守備をした上で、少ない人数でゴールまで迫るというスタイル。だからこそ、面白くなる。我々は常にリスクと隣り合わせにいることになる。だけど、私たちがやっているサッカーを大宮のようなチームに貫くことに意味がある。個人的にもこの一戦を楽しみにしているよ」。F東京は、ボールを保持して敵陣へと攻め入る。そのサッカーは、大宮のスタイルとの噛み合わせがいいとは決して呼べない。
ただし、権田は「東京は、守ってカウンターというチームに弱いというイメージがきっとある。引かれた相手に崩して攻めきるかどうか。大宮のようなチームが相手でも、今は崩せる迫力がある。カウンターを出させない一番の方法は、主導権を握って点を取ることですから。たとえ奪われてもカウンターがあるということが頭に入っていれば大きな問題にはならない。しっかりと練習でも話し合ってきたので」と言い切った。
敗けずの大宮を止める。F東京は、カップ戦を挟んでいるとはいえ、リーグ3連敗は絶対に防がなければいけない。それができなければ、目標「優勝」と書いたたて看板を下げなければいけなくなる。
以上
2013.04.05 Reported by 馬場康平
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