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【J2日記】山形:ルーティンワーク(13.11.29)

試合前のウォーミングアップが終了し、選手やスタッフがピッチを後にした直後、大塚慶輔フィジカルコーチはある決まった動作を行っている。

ウォーミングアップで使用されたボールはメッシュのバッグにしまわれるが、選手入場後、キックオフ直前まで選手たちが使用するボールを3個ベンチ前にセットする。タッチラインの中心に等間隔に置き、少しのズレもないようにピッタリとセットしていく。ホームゲームではアディダスのマークを、アウェイではプリントされたクラブのエンブレムを頂点にするのがこだわりだという。

「きちんとそろえて、毎回同じ感じでやっています。だから勝つとか負けるとかじゃなくて、『左足からグラウンドに入る』とかいうのと一緒です。アップして、選手を全員(ロッカールームに)送り出したあとボールをセットしたなかで、『あとは任せたぞ』と」

スピーカーからは大きな音量で音楽が流され、各自が自由に過ごすスタンドも比較的ざわつき、スタジアム全体がやや騒然としていているなかで、大塚コーチの周囲だけ時が止まったように見える。

プロのコーチになってから始めたことは記憶しているが、「きっかけは……ないですねえ。ただ、何か一つだけやることを決めるといった感じなんですけど、それはどこへ行っても自然とやっています」

それがチームのパワーになると信じる、自分だけのこだわり。誰が見ているわけでもなかったが、決まったとき、決まった場所、決まった方法でそれは続けられていた。

以上

2013.11.29 Reported by 佐藤円

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