前節は同じく無敗の広島とアウェイで対戦。「勝てれば自信になるし、いまの勢いがさらに増す。自分たちの力を試す上で大事になる」と、宇佐美 貴史はチームの立ち位置が問われる一戦であることを語ったが、広島相手に真っ向勝負を挑んだ末の勝点1は、大きな意味を持つものになった。
クラブ史上初となる開幕4試合連続ゴールを宇佐美は逃したが、加入後2回目の先発となるウェルトンが76分に待望の初ゴール。ダニエル ポヤトス監督も「サイドのところで違いを作り出せる選手というのは、自分自身がずっと探していた」と手放しで評価したが、屈強なフィジカルと抜群のスピードを持つブラジル国籍アタッカーは、塩谷 司と迫力あるマッチアップを繰り返し、その実力が本物であることを証明した。
開幕から負け知らずに加えて、ホームでは2戦2勝で、複数失点もゼロ。ウェルトンだけでなく山田 康太らも躍動するなど、昨季と異なる姿を見せ始めているG大阪だが、チームに油断はない。
「崩れるときは一瞬なので」と宇佐美は話すが、AFCチャンピオンズリーグの影響で明治安田J1第3節・横浜FM戦が4月10日に変更となっており、G大阪は4月にJリーグYBCルヴァンカップを含めて公式戦7試合を戦うことになる。
「固定のメンバーでいくと、おそらくケガ人とか離脱者が出てくると思うので、全員でこの連戦を戦っていかないといけない」とは、広島戦後のダニエル ポヤトス監督のコメント。中3日で迎える京都戦は早速の総力戦になりそうだ。
広島戦では食野 亮太郎が今季初出場。その試合のメンバーには入らなかったものの、イッサム ジェバリも出場が可能な状況だ。その一方で、右サイドで攻守に効いていた岸本 武流が負傷離脱したことは痛手となっている。
ボールポゼッションにこだわることなく、アグレッシブな守備から鋭くゴールに向かうのが今季のG大阪のスタイル。京都のスタイルは分析しながらも、チームの基本姿勢は変わらないだけに、まずはスペイン国籍の指揮官が送り出す人選に注目だ。
対する京都は現在13位。アウェイで東京Vと対戦した前節は、前半のうちに2点をリードする理想的な展開だったが、終盤に2失点を喫してドロー決着。「2-0から追いつかれたのも監督人生で2回目か3回目。こういう試合を勝ちにもっていくものを作らないといけない」と曺 貴裁監督は悔しげに振り返った。
ポジティブな要素が多いG大阪だが、曺 貴裁監督が率いる京都との過去のリーグ戦における戦績は1勝2分1敗とまったくの五分となっている。過密日程ではあるが、ともに強度もテンションも高い試合を見せてくれるはず。その中でG大阪は白星を飾り、勝ち越すことができるか。
[ 文:下薗 昌記 ]
