鳥栖は前節、アウェイでのG大阪戦に挑んだ。立ち上がりからG大阪の圧力に押される時間が続いたが、しっかりと耐えてしのぐ。すると41分、スローインの流れから長沼 洋一の今季初得点で先制に成功。しかし、前半終了間際にセットプレーから失点を喫して同点で折り返すと、後半の早い段階で堺屋 佳介が得点機会の阻止により退場。数的不利の中で守勢を強いられる。それでも、集中した守りでタイスコアのまま終盤へ。しかし、アディショナルタイムに我慢を続けていた守備が決壊。土壇場の失点で勝ち越しを許し、1-2で敗戦。連敗となり、最下位に転落してしまった。
一方の鹿島は前節、ホームで京都と対戦した。0-0の時間が長く続く緊迫した展開となったが85分、左サイドからのクロスをペナルティーエリア内で関川 郁万が頭で折り返すと、濃野 公人が押し込んで先制に成功。濃野のプロ初得点で得たリードを最後まで保ち、連敗を『2』で止める勝利を収めた。
また、鹿島は17日にJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦・八戸戦を戦うため、中3日でアウェイに乗り込んだ。京都戦から先発を6名入れ替えたが、大苦戦を強いられることになってしまう。前半に得点を許して0-1で折り返すと、後半開始から鈴木 優磨、知念 慶、樋口 雄太といったリーグ戦の主力メンバーを一気に投入。クロスバー直撃のピンチもあったが、鹿島は猛攻を続ける。すると82分、途中出場の安西 幸輝がミドルシュートを突き刺し、同点に追いつく。90分では決着つかず、延長戦に突入する。
延長前半には濃野がこの試合2枚目の警告で退場。数的不利に追い込まれるが、それでも108分、ゴール前でのこぼれ球に反応した知念がボレーシュートでゴールを奪い、ついに逆転に成功する。最後まで八戸の反撃をしのぎ、120分の激闘の末にJ1の意地を見せて、3回戦へと歩を進めた。
週中に試合がなく、中5日の鳥栖に対して、鹿島は中2日。さらにルヴァンカップではリーグ戦の主力メンバーの多くがまとまった時間プレーしている。また、八戸への往復移動を経て、今回は鳥栖までの遠征と、移動による負担も大きい。鹿島にとっては厳しい条件下での試合になるのは間違いないだろう。
最下位に転落した鳥栖は、17日の練習開始前に選手だけでのミーティングを実施。置かれている現状の打破に向けて、選手たちで意見を出し合った。「一人ひとりが話す量や要求する言葉も増えているし、勝ちたいという気持ちはみんなが持っている。それがまだ思うように結果にはつながっていないですが、チームの中は少しずつ変わってきている」と河原 創は成果を強調する。
苦境を脱するための1勝が欲しい鳥栖と、厳しい条件下でも勝利を目指す鹿島。勝利への強い気持ちが問われる一戦だ。
[ 文:杉山 文宣 ]
