鳥栖は水曜日にホームでルヴァンカップAグループ第5節・磐田戦を戦った。直近の明治安田J1第14節・新潟戦からスタメン全員を入れ替えて臨んだが、ブロック守備を築く磐田の前にボールを保持しての前進に苦しみ、チャンスを作れず。逆にセットプレーの流れから2失点し、完敗を喫すると、1試合を残してグループステージ敗退となった。
一方の鹿島は水曜日にホームでルヴァンカップDグループ第5節・柏戦に臨んだ。こちらも直近の明治安田J1第14節・FC東京戦からスタメン全員を入れ替えた。ボールを握るものの決定的な形を作るまでには至らなかったが、スコアレスで迎えた68分、CKからアルトゥール カイキが待望の先制点を奪う。その後も最後まで互いに攻め合う展開となったが、次のゴールは生まれず。鹿島がウノゼロで勝ち切った。
鳥栖は前節、新潟に2-0で勝利し、リーグ戦3試合負けなし。鹿島は前節、FC東京と引き分け、連勝は『5』でストップ。それでも、リーグ戦ではここ6試合負けなしで、ルヴァンカップも合わせると公式戦7試合負けなし。さらにその間に喫した失点はわずかに『1』。それもPKによるもので、流れの中からは失点を喫しておらず、驚異的な堅守を見せている。鳥栖もリーグ戦では3試合連続無失点だが、鹿島の数字はその上を行くものとなっている。
鹿島は前線にハードワークできる選手をそろえ、守備において高い強度を発揮できていることが驚異的な堅守の原動力になっている。鳥栖も守備における高い強度は特長の1つであり、どちらがそこで上回っていくかが勝負のポイントになりそうだ。攻撃で魅せるのがサッカーの醍醐味の1つではあるが、ともに守備の激しさをぶつけ合う展開もまた、両チームのサポーターを魅了する要素になるだろう。
鳥栖としては川井 健太監督が就任した昨季以降、リーグ戦での連勝がないだけに、上位進出を果たすためにも連勝が欲しい。水曜日の試合はともにターンオーバーを実施したとはいえ、ホーム3連戦という優位性を生かして連勝をつかみ取りたい。
また、川井監督と岩政 大樹監督の同学年監督対決にも注目したい。ともに明確な理論だけでなく、ハードワークや球際の激しさも植えつけており、ロジックとパッションがしっかりと落とし込まれているチームには似通った部分も多い。ともに41歳の青年監督が、これまでのチーム作りはもちろん、試合中の采配、ベンチワークでどういった駆け引きを見せていくか。
高い強度の守備から一気にゴールを陥れる両者にとって、守備も得点のための明確な武器と言える。自慢の守備から、相手の強固な守備を打ち破るのはどちらになるのか。
[ 文:杉山 文宣 ]
