明治安田生命Ｊ２リーグは、3日と4日に第40節が開催される。今季も残り3試合、優勝・昇格争いはいよいよ大詰めを迎えるなか、今節は昇格戦線の行方を左右する上位対決が目白押しとなった。
勝点72で首位に立つ大分は、アウェイで横浜FCと対戦。前節、松本との大一番を制し勢いに乗っており、このまま一気に突っ走る可能性もある。2試合連続ゴール中の三平 和司が、今節もカギを握る存在となりそうだ。対する横浜FCもプレーオフ進出に向けて負けられない一戦となる。もっとも今節は、イバと野村 直輝が出場停止に。2人の主軸を欠くなか、首位チームにいかに挑むのか。タヴァレス監督の手腕が問われる一戦となる。
2位の松本はホームで東京Ｖと激突。前節は大分に敗れ、これで2試合勝利なしに。今節敗れれば3位以下に転落する可能性もあるだけに、正念場の一戦となる。2試合無得点の攻撃陣の奮起が求められるだろう。東京Ⅴも上位に踏みとどまるためにも、勝利が必要な一戦に。こちらは3試合負けなしと好調を維持する。もっとも前節はリードを守り切れずに愛媛とドロー。その反省を今節に活かせるか。
3位の町田はホームに福岡を迎える。水曜日に行われた第35節の讃岐との一戦に引き分け、これで3試合勝利なし。シーズン終盤にきて勢いに陰りが見えている。3試合でわずか1得点の攻撃面をいかに修正できるか。一方の福岡は5試合負けなしと安定した戦いを続けるも、ここ2試合はともにドロー。勝ちきれない試合も目立っている。複数失点が続いており、持ち前の堅守を取り戻したい。
7位の大宮は、金沢の本拠地に乗り込む。2試合勝利がなく、プレーオフ進出争いに踏みとどまるためにも、これ以上の取りこぼしは禁物だ。コンスタントに得点を記録する大前 元紀に今節も大きな期待がかかる。金沢も3試合勝ちがなく、ここ2試合はともにドロー。それでも前節は、福岡相手に2得点。課題の攻撃面に勢いが生まれてきたのは好材料だ。
甲府はアウェイで水戸と対戦。1年でのＪ１復帰の可能性は潰えたものの、8試合負けなしと好調を維持する。この間、わずかに3失点。今節もこの堅守がストロングポイントとなるだろう。水戸も2連勝と調子を上げている。接戦をものにする勝負強さも備わりつつあり、さらなる浮上も十分に狙えるはずだ。
山口は岡山とのアウェイゲームに臨む。前節は栃木に競り勝ち、4試合ぶりの勝利を手にした。守備の安定感は備わるだけに、攻撃面にさらなる迫力をもたらしたい。岡山もここ2試合は無失点と堅守が光る。こちらも攻撃面の改善が、浮上のためのテーマとなるだろう。
千葉はホームに徳島を迎える。現在2連敗で16位に転落。2試合で6失点を喫する守備をいかに修正できるか。一方の徳島は5連敗と苦境に喘ぐ。チャンスは作れているだけに、フィニッシュワークの向上が求められるだろう。
京都は今節、勝つか引き分けで20位以上が確定する。前節は大宮に競り勝ち、勢いに乗る。好調を維持するレンゾ ロペス、カイオら攻撃陣にかかる期待は大きい。対戦相手の愛媛は4試合勝利がない。それでも前節は東京Ⅴと引き分け、好転の兆しを見せる。課題の攻撃面に勢いが生まれているのは好材料だ。
岐阜も京都と同じく、勝点1を確保できれば20位以上が決まる。現在3戦負けなしと好調を維持。前節2ゴールを奪ったライアン デ フリースが今節もカギを握る存在となりそうだ。対する山形は8戦未勝利と元気がない。得点は奪えているだけに、リードを守り切る戦いを実現したいところだ。
新潟はホームで熊本と対戦。9試合負けなしと絶好調で、前節も上位の町田を2-0と撃破した。その試合で2ゴールを決めた渡邉 新太が今節も注目選手となる。熊本は10試合勝ちがなく、21位以下が確定した。それでもＪ３の結果次第では、残留の可能性は残されている。残り3試合、ひとつでも多くの勝点を手にし、意地を見せたいところだ。
讃岐も今節の結果次第で21位以下が確定する。20位以上を狙うには、3連勝が絶対条件。直近の試合では上位の町田と引き分けており、流れは悪くない。わずかな可能性を信じて、果敢な戦いを実現したい。対する栃木は5試合勝利がない。この間、わずかに2得点。シーズンを通して存在感を示す大黒 将志にかかる期待は大きい。
■各試合の見どころをチェック
新潟vs熊本
水戸vs甲府
金沢vs大宮
千葉vs徳島
町田vs福岡
横浜FCvs大分
松本vs東京Ｖ
岐阜vs山形
讃岐vs栃木
京都vs愛媛
岡山vs山口
