明治安田生命Ｊ２リーグは26節まで消化し、首位の柏と2位の京都が一歩抜け出す状況となっている。
破竹の8連勝で首位を走る柏は、ホームで山口と対戦する。前節は琉球に5-1と快勝。ここ2試合で9得点と圧巻の攻撃力を示しており、その勢いは止まりそうもない。もっとも今節は鎌田 次郎と瀬川 祐輔の2人が出場停止となる。攻守のキーマンを欠くなかで、総力戦が求められるだろう。一方の山口は前節、水戸に競り勝ち、5試合ぶりの勝利を手にした。課題の守備がクリーンシートを達成したのは好材料で、今節も首位チーム相手に粘り強い守備を保ちたい。
2位の京都はホームに栃木を迎える。前節は東京Ｖに快勝を収め、9試合負けなしとした。変わらず攻撃陣が好調を維持しており、今節も相手を押し込む戦いを演じるはずだ。一方の栃木は4試合勝利がなく、21位と降格圏に転落した。得点力不足に苦しむなか、前節結果を出した新加入のキム ヒョンにかかる期待は大きい。
3位の大宮は、岡山の本拠地に乗り込む。前節は山形に3-2と勝利。2ゴールを奪ったロビン シモヴィッチが今節もカギを握りそうだ。対する岡山は愛媛に敗れ、2連敗となった。2試合ゴールがない攻撃陣の奮起が求められる。
4位の横浜FCと5位の水戸の一戦は、今節の注目カードとなる。横浜FCは前節、福岡に快勝を収め、7連勝を達成。攻守両面に隙はなく、ついに優勝争いに絡んできた。一方の水戸は前節、山口に競り負け、8試合ぶりの黒星を喫した。立ち上がりの失点が響いただけに、試合の入り方がポイントとなりそうだ。
6位の山形はホームに新潟を迎える。前節は大宮に競り負け、2連敗。ここ7試合でわずか1勝と苦しい状況に追い込まれている。失点が増えている守備面の修正を図りたいところだ。新潟は4戦負けなしと好調を維持。4試合で13得点と攻撃面が機能しており、プレーオフ出場圏内も視野に入れる。本間 至恩ら若手も台頭してきており、さらなる浮上も狙えるだろう。
7位の甲府はアウェイで徳島と対戦。前節は町田に3-0と快勝を収めた。2ゴールを決めたピーター ウタカが、昨季まで所属した古巣に挑む。徳島は前節、新潟に完敗。4失点を喫した守備の修正が求められるだろう。
金沢は町田の本拠地に乗り込む。3試合負けなしで10位に順位を上げたが、勝ち切れない試合も目立つ。前節はリードを守り切れずに栃木と引き分けた。追いつかれる展開が続くだけに、したたかな試合運びを実現したい。町田は6試合勝利がなく、18位に沈む。2試合連続で3失点と守備に不安を抱える。金沢との前回対戦では6失点を喫しており厳しい展開が予想されるが、守りを意識した戦いで勝機を高めたいところだ。
琉球は5連敗で17位に順位を下げている。前節は柏相手に5失点の完敗。5試合で16失点を喫する守備の修正が急務となっている。対戦相手の長崎も2連敗と状態はいいとは言えない。こちらも2試合で7失点の守備に不安を抱える。ともに攻撃力には定評があるだけに、激しい打ち合いに発展する可能性が高い。
東京Ｖはホームに鹿児島を迎える。前節は京都に敗れ、永井 秀樹体制下での初黒星を喫した。パスはつながるもののここ2試合は無得点。フィニッシュワークの質を高められるかがポイントとなる。鹿児島は前節、千葉に競り勝ち、連敗を5で食い止めた。守備面に不安も抱えるものの、持ち前の攻撃力が蘇ってきたのは好材料だ。
その鹿児島に敗れた千葉は、ホームに愛媛を迎える。失点が続く後半の戦い方がポイントとなるだろう。対する愛媛は2連勝と復調の気配を示す。調子を上げてきた攻撃陣を軸に、3連勝を狙う。
最下位に沈む岐阜は、ホームに福岡を迎える。前節は長崎に3-1と快勝。調子を上げてきた川西 翔太の出来がカギを握りそうだ。福岡は前節、横浜FCに完敗。チャンスを作りながらも決めきれなかった攻撃陣が意地を見せたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
千葉vs愛媛
横浜FCvs水戸
柏vs山口
町田vs金沢
京都vs栃木
岡山vs大宮
徳島vs甲府
琉球vs長崎
岐阜vs福岡
山形vs新潟
東京Ｖvs鹿児島
