明治安田生命Ｊ１リーグは、3日に第34節の10試合が開催。今節にも川崎Ｆの優勝の可能性が生まれている。
条件は川崎Ｆが勝利を収め、2位の横浜FMが引き分け以下に終わった場合。川崎Ｆが引き分けても、横浜FMが敗れれば、優勝が決定する。
川崎Ｆはホームで浦和と対戦。前節は清水に競り勝ち、7連勝を達成。レアンドロ ダミアンが3試合連続ゴール中と絶好調で、連覇のかかるこの大一番でも輝きを放てるか。対する浦和は前節、柏に5-1と大勝。こちらは古巣相手にゴールを決めた江坂 任に期待がかかる。前回対戦では0-5と完敗を喫しただけに、リベンジをかけた一戦となる。
横浜FMはホームにＧ大阪を迎える。前節はＣ大阪に競り負け、逆転優勝へあとのない状況まで追いつめられた。望みをつなぐためにも勝利こそが求められる一戦は、好調を維持する前田 大然に大きな期待がかかる。対するＧ大阪は前節、鳥栖に競り勝ち、残留争いから一歩抜け出している。それでも17位の徳島との差は7ポイントで、予断を許さない状況は続く。東口 順昭を中心とした守備で相手の攻撃を凌ぎ、宇佐美 貴史の一発にかけたい。
3位の神戸はホームで仙台と対戦。前節は名古屋と引き分け、3連勝はならなかった。それでもアンドレス イニエスタを中心とした攻撃は機能しており、今節もアグレッシブな戦いを見せるだろう。一方の仙台は前節、広島を下し、5試合ぶりに勝点3を手にした。いまだ19位に沈むものの、16位の湘南とは5ポイント差で残留の可能性は十分に残されている。頼りになるベテランの関口 訓充がチームに勢いをもたらせるか。
4位の名古屋はホームに柏を迎える。ここ2試合は勝利がないものの、ルヴァンカップを制した勢いが備わる。ACL出場権確保に向け負けられない一戦は、ルヴァンカップでMVPに輝いた稲垣 祥に注目だ。対する柏は前節、浦和に完敗。5失点を喫した守備の修正が重要なテーマとなる。
鹿島は広島の本拠地に乗り込む。前節はFC東京を下し、ACL出場へ望みをつないでいる。ここ5試合で5得点と絶好調の上田 綺世が、今節も重要な役割を担うだろう。一方の広島は、前節終了後に城福 浩監督の退任を発表。今節より沢田 謙太郎新監督の下でリスタートを切る。ユース監督、ヘッドコーチとして長く広島に関わってきた新監督は、チームをいかに蘇らせるのか。その手腕に注目だ。
残留争いからも目が離せない。15位の清水は、アウェイでFC東京と対戦する。前節は川崎Ｆに敗れ、2連敗。17位の徳島との差は2ポイントに迫っている。ここ2試合ゴールのない攻撃陣が意地を見せられるか。FC東京は4試合勝利がなく、現在は3連敗中。こちらも攻撃に課題を抱えているだけに、先制点が大きなカギを握りそうだ。
16位の湘南は札幌の本拠地に乗り込む。前節は7試合ぶりに勝利を手にし、残留圏へと浮上した。劇的な決勝ゴールを決めた山田 直輝が今節も大仕事をやってのけるか。札幌は前節、福岡と引き分け、2試合勝利なし。チャンスを作りながらも決めきれなかった攻撃陣の奮起が求められる。
17位の徳島はホームにＣ大阪を迎える。前節は大分と引き分け、2試合勝利なしとなった。前回対戦で勝利した相手を再び撃破し、降格圏から抜け出したい。Ｃ大阪は前節、横浜FMを下したものの、土曜日に行われたルヴァンカップでは名古屋に完敗を喫した。敗戦のダメージは計り知れないが、中3日で行われるこの試合に向け上手く切り替えられるかが、勝敗を分けるポイントとなりそうだ。
18位の大分は、アウェイで福岡と対戦。前節は徳島に勝ち切れず連勝が2でストップしたものの、残留に向けて貴重な勝点1を手にした。価値ある同点ゴールを決めた町田 也真人に今節も期待がかかる。福岡は前節札幌と引き分け、3戦未勝利に。すでに残留を決めているものの、勢いは下降気味だ。すでに続投が決まっている長谷部 茂利監督の下、来季に向けた実のある戦いを実現したい。
最下位に沈む横浜FCは、ホームに鳥栖を迎える。2連勝と調子を上げていたものの、前節は湘南に逆転負け。16位の湘南との差は6ポイントで、残り試合数を考えれば、これ以上の取りこぼしは許されない。2試合連続ゴール中の松尾 佑介が救世主となれるか。鳥栖は前節、Ｇ大阪に敗れ、5試合勝利なしとなった。この間、わずか1得点の攻撃面にテコ入れを図りたい。
■各試合の見どころをチェック
川崎Ｆvs浦和
横浜FMvsＧ大阪
FC東京vs清水
横浜FCvs鳥栖
徳島vsＣ大阪
名古屋vs柏
広島vs鹿島
福岡vs大分
札幌vs湘南
神戸vs仙台
