首位の横浜FMは3連勝をかけてＧ大阪と激突。ともに連勝中の広島とＣ大阪の一戦はハイレベルな戦いに期待【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第17節】

明治安田生命Ｊ１リーグは、18日に第17節の9試合が開催される。日本代表の活動が行われたため3週間ぶりに開催される今節は、シーズンの折り返しの一戦となる。前半戦をいい形で締めくくり、後半の戦いへと勢いを持ち込みたいところだろう。

首位に浮上した横浜FMは、アウェイでＧ大阪と対戦する。前節は磐田を下し、現在は2連勝中。得点源のアンデルソン ロペスが出場停止のなか、磐田戦で結果を出したレオ セアラに今節も期待がかかる。対するＧ大阪は前節鳥栖に敗れ、2連敗となった。2試合で5失点を喫する守備の修正がテーマとなりそうだ。

2位の鹿島はホームに京都を迎える。前節はFC東京に敗れ、3試合勝利なしとなった。上田 綺世が好調を維持するものの、今節は2トップを組む鈴木 優磨が出場停止に。失点が増えつつある守備陣の奮起も求められるだろう。京都は前節川崎Ｆを下し、7試合ぶりの勝点3を手にした。今節も粘り強い守備を保ち、相手の背後を鋭く突く攻撃でチャンスを生み出していくはずだ。

3位の川崎Ｆはホームで札幌と対戦。前節は京都に敗れ、3試合勝利なし。この間ひとつもゴールを奪えておらず、得点力不足に悩まされている。6試合ゴールから遠ざかるレアンドロ ダミアンの復調が待たれるところだ。札幌は前節神戸に敗れ、2連敗。2試合で10失点を喫する守備組織の立て直しが重要なテーマとなる。

2連勝中の柏は、ホームで神戸と対戦。2試合で9得点と攻撃に勢いが生まれている。若きエース、細谷 真大をＵ-21代表の活動で欠くものの、マテウス サヴィオを中心に今節もアグレッシブな戦いを見せるだろう。神戸は前節、札幌に快勝を収め、4試合ぶりに白星を手にした。いまだ最下位に沈んでいるものの、アンドレス イニエスタや武藤 嘉紀ら状態を上げてきた攻撃陣がチームに勢いをもたらしたい。

広島vsＣ大阪は、好調同士の対戦となった。広島は前節名古屋を下し、2連勝を達成。4戦負けなしと安定した戦いを続けている。4試合でわずか1失点の堅守に加え、満田 誠ら攻撃陣も良い状態にある。攻守のつなぎ役として存在感を高める野津田 岳人の出来がカギを握りそうだ。対するＣ大阪は前節、湘南を下し、こちらは3連勝を達成した。5月の月間MVPに選ばれた毎熊 晟矢のパフォーマンスに注目が集まる。

FC東京は湘南の本拠地に乗り込む。前節は鹿島を下し、2連勝と調子を上げている。前節2ゴールを奪った渡邊 凌磨が再び爆発するか。湘南はＣ大阪に敗れ、3連勝はならなかった。ミスがらみの失点で敗れただけに、相手に隙を与えない戦いを実現したいところだ。

磐田はホームで鳥栖と対戦。前節は横浜FMに敗れ、3試合勝利なしとなった。2試合連続でゴールのない攻撃陣の奮起が求められる。鳥栖は前節Ｇ大阪を下し、4試合ぶりの勝利を収めている。相手ゴール前で違いを生み出す堀米 勇輝に今節も期待がかかる。

浦和はホームに名古屋を迎える。前節は福岡と引き分け、9試合勝利から遠ざかっている。9試合のうち5試合で無得点と、決定力不足を露呈する。アレックス シャルクら外国籍選手が、課題解消のカギを握るだろう。名古屋は前節広島に敗れ、4連勝はならなかった。守備の安定感は備わるだけに、後はいかに得点を奪えるか。今季まだゴールのない柿谷 曜一朗の爆発が待たれる。

清水は前節柏に敗れ、3連敗。その後に平岡 宏章監督が解任され、今節よりゼ リカルド新監督の下でリスタートを切る。今季わずか2勝で16位に沈むチームをいかに立て直していくのか。ブラジル出身の新監督の手腕に注目が集まる。対戦相手の福岡は前節浦和とスコアレスドローに終わった。2試合勝利がないものの、先週行われたルヴァンカップでは鹿島を退けベスト8進出を果たした。好調を維持する山岸 祐也が、今節も大仕事をやってのけるか。

■各試合の見どころをチェック
鹿島vs京都
湘南vsFC東京
清水vs福岡
磐田vs鳥栖
浦和vs名古屋
柏vs神戸
川崎Ｆvs札幌
Ｇ大阪vs横浜FM
広島vsＣ大阪