
明治安田J2リーグは5月に13節から18節までの6節分が行われた(6月1日開催分も含む)。
首位を独走していた千葉は、5月に入って急失速。得点力不足を露呈し、わずか1勝しか挙げられなかった。首位の座こそ守ったものの、2位以下の追い上げを受けている。
追いかける大宮は14節に千葉との直接対決をモノにするなど、3勝2分と無敗で乗り切った。ひとつ消化試合数が少ないものの、千葉に3ポイント差に迫っており、首位を射程圏内に捉えている。その大宮に敗れたものの、仙台も3勝を挙げて上位2チームを追走する。
5月に躍進を遂げたのは水戸だ。13節に藤枝を撃破したのを皮切りに、怒涛の5連勝を達成。勝点15を積み上げ、4位に浮上した。4月の月間MVPに輝いた渡邉 新太の勢いは止まらず、5月も4ゴールを挙げて、チームを力強く牽引している。
堅守を誇る徳島は安定した戦いを続け、上位をキープ。4月に足踏みを強いられた磐田は14節から3連勝を達成するなど復調し、再び上位争いに顔を出している。ともに3勝を挙げた鳥栖と長崎も着実に順位を上げてきた。
一方、前月終了時点で4位だった今治は、15節から3連敗を喫して9位に転落。3試合連続完封負けと、得点力に課題を残した。1勝に留まった山形、未勝利に終わった熊本も下位に沈んでいる。
また5月は2チームで監督の交代があった。昇格チームの富山は4節を最後に勝利から見放され、5月27日に小田切 道治監督の退任を発表。安達 亮新監督の初陣となった18節の秋田戦は2-2の引き分けに終わったものの、巻き返しに向けて新たな体制を整えている。
最下位に沈む愛媛も16節の徳島戦に敗れると石丸 清隆監督を解任。青野 慎也暫定体制でリスタートを切った。初戦となった18節の鳥栖戦は2点のビハインドを負いながらも、土壇場で追いつき2-2の引き分けに持ち込んだ。いまだ苦境が続いているものの、今後の反攻を予感させる戦いを演じている。