明治安田生命Ｊ２リーグの後半戦のスタートとなる今節、いきなりＣ大阪vs札幌の大一番が行われる。唯一の土曜日開催となるこの一戦は、勝ったほうが首位に立つ頂上決戦。アウェイの札幌が首位の座を守るのか、ホームのＣ大阪が地の利を生かすのか。注目のカードとなることは間違いない。
Ｃ大阪は現在5連勝中、札幌も4連勝中とともに絶好調。Ｃ大阪がボールを持つ時間が長くなることが予想されるが、札幌は堅守をベースに鋭いカウンターと前線の個の力で対抗するだろう。前回対戦では1-0で札幌が勝利を収めたが、果たして今回はいかなる決着を迎えるだろうか。
3位の松本はホームで金沢と対戦。こちらも3連勝中と好調を維持しており、上位2位チームを追走する。前節は後半の3得点で逆転勝利と、勝負強さも示している。最下位に沈む金沢から勝点3を手に入れ、2強の立場を脅かしたい。
4位の岡山はアウェイで東京Ｖと対戦する。前節は清水と引き分けたものの、6試合負けなしと状態は悪くない。今節も持ち前の攻撃力をいかんなく発揮するはずだ。東京Ｖは19位に低迷。今節敗れれば降格圏に沈む可能性もあるだけに、是が非でも勝利を手にしたい。新加入の二川 孝広のパフォーマンスがカギを握りそうだ。
前節4試合ぶりの勝利を手にした5位の京都はホームに群馬を迎える。安定した守備が備わるものの得点力不足に課題を抱えているだけに、さらなる上昇のためには攻撃の改善がテーマとなる。21位に低迷する群馬を相手にどこまで攻撃が機能するのか。今後の戦いへと弾みをつけたいところだ。
7試合負けなしと好調の清水はホームで熊本と対戦。ここ5試合で12得点と攻撃陣が好調で、多くの選手が得点に絡むなどバリエーションも豊富。前節は引き分けに終わっているだけに、ホームで確実に結果を手にしたい。熊本は震災の影響による順延試合をこなす過密日程のさなかにあって、2連敗中と疲労の色を隠せない。水曜日に行われた山形戦でも1-4と完敗。この状況下で難敵との一戦を迎えるだけに苦戦が予想されるが、清武 功暉を軸としたカウンターに鋭さが蘇れば、勝機は十分に見出せるはずだ。
5試合勝利のない町田はホームで山形と対戦。前節は2点のビハインドを追いつく粘り強い戦いで群馬とドロー。その執念を今節も示せれば、6試合ぶりの白星を呈入れる可能性は高まる。山形は2連勝中と復調の気配を漂わせている。ただし、水曜日に試合をこなしており、疲労の影響が気がかり。相手に走り負けてしまうようだと苦戦は免れないだろう。
2連敗中の山口は、攻撃スタイルは保っているものの、失点数が多くなかなか結果に結びつけられていない。今節の相手は2連勝中の北九州。攻撃陣が結果を出しており、調子は右肩上がりにある。両者の現状は対照的だが、ともに持ち味は攻撃力。「関門海峡ダービー」と称されるライバル対決は激しい打ち合いが期待される。
ともに状態が上がらない千葉と水戸の一戦は、「巻き返し」がキーワードに。千葉はミスからの自滅が目立ち、水戸は失点の多さが課題。そのテーマをクリアしたほうが勝利に近づくはずだ。横浜FCと徳島もなかなか浮上の兆しを見いだせないでいる。共にタレントは揃っており、地力も備わる。後半戦最初の一戦でそろそろ本領を発揮したいところだ。
讃岐vs愛媛は同じ四国のライバル対決に。ともに中位を彷徨うなか、讃岐は前節に連敗を止め、愛媛は千葉に競り勝った。調子を上げつつある中で迎えるダービーは、両者の対抗心も相まって激戦が展開されるはずだ。3試合負けがない長崎は2連敗中の岐阜をホームに迎える。堅守が蘇りつつある長崎は、前回の同カードでハットトリックを達成した永井 龍に期待が集まる。水戸とすればこの相手の得点源を食い止めることが、最大のテーマとなるだろう。
■第22節の見どころをチェック
Ｃ大阪vs札幌
千葉vs水戸
東京Ｖvs岡山
町田vs山形
横浜FCvs徳島
松本vs金沢
清水vs熊本
山口vs北九州
讃岐vs愛媛
長崎vs岐阜
京都vs群馬
