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2015明治安田生命Jリーグ 開幕特集

名古屋名古屋グランパス

継続・熟成路線+ピンポイント補強で優勝争いは現実目標へ

今季のみどころ

新加入は、新卒1人、移籍2人、期限付き移籍からの復帰1人の計4人。比較的静かな戦力補強で新シーズンの陣容を整えた名古屋だが、その内容を検証してみれば実に理に適ったものとなった。

手薄な最終ラインに古巣復帰のベテラン竹内彬と、昨季は特別指定選手で活躍した新人の大武峻を迎え入れ、懸案だった決定力不足解消には2年連続2桁得点のストライカー・ノヴァコヴィッチを獲得した。期限付き移籍から帰ってきたアタッカー田中輝希はサイドバックもできるようになっており、見事に昨季のチームに不足していた要素をカバーしている。さらには、新人の大武も含めたフィールドプレーヤー全員が公式戦出場経験を有することも今季のチームの隠れた強みだ。監督が選手起用を考える時、27人すべてが試合で“使える”戦力として見込めるのは長いシーズンを戦う上では大きい。

戦術面でいえば、昨季後半戦に確立したカウンターサッカーがベースの戦い方になる。まずは前線からのプレッシングで積極的なボール奪取を狙うが、深追いはせずに最終ラインは守備ブロックを築く。攻撃に転じれば永井謙佑や川又堅碁らの速さを生かし、一気にゴールを陥れる。新加入のノヴァコヴィッチは193cmの高さだけでなく、足も速くスルーパスへの反応も鋭い。レアンドロ ドミンゲス、矢田旭、田口泰士らのチャンスメークも自ずと切れ味が増すことが予想され、さらには強攻策としてノヴァコヴィッチと川又の2トップという強力なオプションも考えられる。膠着した展開を打開する個の力としても、田鍋陵太や小屋松知哉、青木亮太といった一芸に秀でたタイプも増えてきており、攻撃のバリエーションは実に豊富。1年をかけて選手とチームを把握した西野朗監督の采配にも、より確実性が増すことは間違いない。

昨季はホームで3勝6分8敗と大きく負け越したが、逆に言えばホームでの8敗のうち半分で勝てていればトップ3に迫る勝点を獲得していたことになる。今季は2ステージ制となるが、昨季の後半戦、つまり“セカンドステージ”の獲得勝点は4位。そこから着実に上積みができている現状を踏まえれば、今季のチームは優勝を争うだけの戦力を整えたといえる。少なくともステージ優勝争いは、現実的な目標である。

以上

Reported by 今井雄一朗

開幕時の予想布陣
開幕時の予想布陣

今季のチーム始動時から西野朗監督が常に強調し続けてきたのが、昨季終盤からの継続路線だ。1年をかけた試行錯誤の末に見出された4-2-3-1のフォーメーションは連携、バランスともに31人の共通理解も上々の布陣。レアンドロ ドミンゲスが負傷した昨季終盤はトップ下を矢田旭が務めたが、レアンドロが完全復活した今季はこの稀代のチャンスメーカーが攻撃のタクトを振るうことになる。

選手起用が流動的だった右サイドハーフには矢田が入り、左にはサイドハーフのポジションで覚醒した永井謙佑。両サイドに運動量があり守備意識も高い攻撃ユニットの頂点には、新加入のノヴァコヴィッチが鎮座する。スピードも兼備するポストワーカーは新たな攻撃のオプションと、何より決定力をチームにもたらすことだろう。3列目のゲームメーカー・田口泰士も腕が鳴るはずだ。

ディフェンス面では昨季終盤と顔ぶれは変わらないが、厚みを増した選手層がシーズンを戦う上での安心感を生み出す。右サイドとセンター、時には左もこなす竹内彬に加え、昨季開幕戦に現役大学生ながらスタメン出場を果たした大型新人・大武峻も控えている。右サイドバックには俊足で対人に強い田鍋陵太もおり、昨季のような矢野貴章の独壇場とはいかないだろう。左サイドだけがやや手薄な印象だが、昨季のほぼ全ての公式戦に出場した本多勇喜はケガにも強く、大きな心配にはならない。田中マルクス闘莉王、楢﨑正剛の重鎮2人も健在で、若手が経験を積んだ分、昨季以上の守備組織を築けることは間違いない。

以上

Reported by 今井雄一朗

※予想スタメンは2月9日時点のものです。

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