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2007/07/18

小平市立小平第十三小学校 芝生植え

関係者の皆さんをやきもきさせた雨脚もおさまり、小平市立小平第十三小学校(宮崎憲子校長、生徒数585名)の校庭に芝の苗を植える作業は予定どおり、7 月18日午前9時30分に始まりました。第2~4時限を使って2学年ずつ、簡単な指導を受けた生徒たちがポットに入った苗をトラック部分の周囲に、等間隔に植えていきます。トラックの内側は夏休みの期間中、業者によって本格的な芝張りが行われるそうです。

実は、小平第十三小の芝張りは、今回が2回目です。第1回は2005年に施工が行われ、待望の「芝生開き」にこぎ着けたのが2006年1月31日。体育の授業や遊びに、子供たちが元気に活動する場となったのはもちろん、4月には近隣の人々も招いたお茶席が設けられるなど、地域交流の機会も提供しました。「組み体操の練習中、崩れて地面に落ちたときにも大したけがではなかったり、周辺の方々からは、ほこりがなくなったので助かるとの声をいただいたりした」(宮崎校長)というように、多くのメリットがありました。

ところが、8月になると、芝生が枯れてしまいました。小平市には「学校支援ボランティア」という仕組みがあり、登録している住民の皆さんが「芝生サポーター」として早朝の芝刈りなど、熱心にメンテナンスを行ってきました。しかし、夏の暑さは想像以上に厳しく、芝生への負担はとても大きかったようです。子供たちに不便を強いる養生期間は設けなかったため、校庭は一部を除き、土のグラウンドに戻ってしまいました。学校は高学年から順番に芝刈りを体験してもらう予定でしたが、それも6年生が終えた段階で不可能となったそうです。

「失敗を教訓として、ぜひ校庭に緑をよみがえらせたい」(宮崎校長)という学校の願いもあり、小平市は今年度、再び施工に取り組みました。同じ小平市にオフィスのあるFC東京も、校庭の芝生化に協力することになりました。ホームスタジアムである味の素スタジアムや、練習などで使用するFC東京小平グランドの芝生管理を担当する専門家を推薦し、その豊富なノウハウを役立てることになりました。散水用のスプリンクラーも、より効率的なものと交換しました。

当初、校庭の芝生化には、利用者の立場によってさまざまな見解があったそうです。そこで、宮崎校長もメリットを強調するだけでなく、デメリットも列挙しつつ、その対応策も考えて理解を求めました。「校庭の芝生の緑が目に焼きついている」と言う芝生サポーターの寺戸有子さんは、「いろいろな人々にかかわってほしい。実際にかかわると、芝生を大切にしようという気持ちが生まれます」と呼びかけています。芝生のメンテナンスに関するノウハウはもちろん、多くの人々の理解と協力が芝生の生育には不可欠な要素といえるでしょう。

また、この芝生化をサポートするFC東京のコミュニティアフェアーズマネージャー、高橋彰さんは「小平第十三小には、市内のモデル校になってもらいたい。週末の利用頻度も高く、難しい面もあると思いますが、FC東京がかかわった縁もあり、何とかいい方向に持っていきたいし、今後はほかの学校にも広がってほしい。また、校庭に限らず、小平市内に芝生が増えてくれることを願っています。校庭を使いながら芝生を育て、芝生を育てながら校庭を使う。校庭を利用する皆さんがそういった気持ちになってもらえたら、芝生も子供たちも伸び伸びと育ってくれるような気がします」と、今後への期待を述べてくれました。

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