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2008/08/05

Jリーグ U-12 フェスティバル in木島平

森の匂いを含んださわやかな風が、山あいのフィールドに吹き抜けます。響きわたるのは、子どもたちの歓声とボールをける音。「2008Jリーグ U-12フェスティバル きじま平会場」は、2日目の朝を迎えていました。

全国6会場で行われるU-12フェスティバル、中でもきじま平会場は最大の規模を誇ります。今年は鹿島、柏、大宮、FC東京、東京V、川崎、横浜FM、横浜FC、湘南、新潟の各クラブに、地元長野県トレセンの選手たち総勢380名余りが、8月4日(月)から7日(木)までの4日間、長野県木島平村に集いました。
そして今回は初めて海外からも、JOMO CUPに出場した韓国・KリーグU-11選抜の選手たちが、2日目までの期間限定で参加しました。

この日のプログラムは、まず午前中に8人制サッカーのゲーム。U-12、U-11、U-10の3カテゴリーに分かれ、それぞれ別のグラウンドで行われました。8人制サッカーは4日間を通して実施されます。カテゴリーごとに参加各チームによる総当たりのリーグ戦を行い、最終日に順位決定戦が行われます。
試合にのぞむ選手たちの表情は真剣そのもので、U-10の試合でも、「もっとためてパス出してよ!」「ボールに寄り過ぎだよ!周り見よう!」などなど、コーチングの声が盛んに響いていました。この8人制サッカーは、チーム一丸となって勝利を目指す真剣勝負の場なのです。

昼食後は3人制のミニサッカー大会です。こちらは、8人制サッカーとは打って変わって“交流”を主眼とした楽しい雰囲気。所属チームに関係なく組み合わされた3人が一つの組をつくり、次々に試合に挑みます。初めて顔を合わせる3人同士、特に今回はKリーグ選抜の選手も入っていますから、コミュニケーションには苦労している様子。
しかしひとたびプレーが始まれば、所属チームも国籍も関係なく、ボールを通じてすぐに打ち解けあえます。さっきまで知らない子同士だったのに、力を合わせて勝利を勝ち取った後には、笑顔で握手を交わす「友達同士」になっていました。
しかもこのミニサッカー大会がユニークなのは、「カブトムシカップ」という名称がつけられているように、成績優秀チームへの賞品がなんとカブトムシなのです。自然が豊かな木島平らしいプレゼントは、選手たちに大人気でした。

その後はU-10限定の野菜狩り体験のほか、屋外の芝生広場を会場として、地元・木島平村の女性による「木島太鼓」鑑賞、スペシャルレフリーの村上伸次さん、西村雄一さんのお話、そして全選手・スタッフによるバーベキューパーティーなどを楽しみ、日暮れまで交流を深め合いました。

3日目には鱒の掴み取り体験などの自然体験プログラムのほか、仲間同士で助け合い、協力し合いながら課題を克服するASEプログラムなどが予定されており、最終日の4日目はU-12のオールスターゲームなども企画されています。
4日間にわたって、サッカーと自然に親しむメニューが目白押しなのです。

主管クラブ・FC東京の矢野眞光コーチはフェスティバルの目的について、「サッカーだけでなく、自然を体験し合宿生活を体験しながら、社会性、人間性を養ってほしい」と話し、さらに「これだけの豊かな自然があって、グラウンドも整備されている環境は、他にはあまり見当たりません」と木島平の特徴を挙げてくれました。

一方、子どもたちを受け入れる木島平村も「サッカーに自然体験がコミットすることで、トータル的にバランスが取れた人材育成に役立つと考えています。
その舞台として木島平を利用していただけるのは喜ばしいこと。末永くこのイベントが続くことを願っています」(木島平村役場・高木良男さん)と大歓迎。
来年は、現在3面のピッチが整備されている主会場のきじま平ジュニアサッカー場に、さらに2面のピッチが増設される予定です。

木島平で、各クラブから選手・コーチが集まるサマー・キャンプが行われるようになって5年。
「近年では、ジュニアユース年代の選手が他クラブの選手と『木島平で会ったよね!』と話しているのをよく耳にしますよ」と矢野コーチ。

初年度に木島平を体験した子どもは現在高校2年生、そろそろ木島平経験者のJリーグの選手が誕生するかもしれません。

★2008Jリーグ U-12フェスティバル 概要

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