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人材育成

ftokyo

2019/10/02

「アスリート交流会」開催(FC東京)

9月25日(水)FC東京・トップチーム23歳以下の選手を対象に「アスリート交流会」が開催されました。

講師は、木村 悠さん(元プロボクサー・第35代WBC世界ライトフライ級チャンピオン)。木村さんは、現役時代に「商社マンボクサー」として、商社に勤めながら世界チャンピオンになった異色のボクサーとして注目を集めました。現在はボクシング解説やコラム執筆、講演活動など多方面でご自身の経験を活かして活動をされています。

今回のアスリート交流会は、「逆境期に逃げずにどう向き合うか」という観点から、木村さんのキャリアを通してお話しをして頂きました。

木村さんはアマチュア時代に成績を残し、大学卒業後、いわゆるエリート選手が集まるジムに所属しました。

しかし、プロとして初めて試合で負けた時に大きな挫折を味わいました。その後、所属ジムからは引退勧告を迫られ、2年間も試合を組んでもらえない時期が続きました。なぜ組んでもらえないのかと他責にしている自分がいたとのことでした。

このままでは終われない。何か自分の中で変えなければならない。と考えた時に、周りの活躍している選手たちが皆、人として魅力的で人間力が高いことに気がついたそうです。そして、自分も社会に出ることで成長できるのではないか?と考え、商社に就職することになります。

仕事と競技を両立するためには時間の使い方が重要になってくるのですが、「ゴールから逆算して考えていく」という思考力と計画力が身についたそうです。その結果、限られた練習時間の中で、仕事と同様にいかに効率良く結果を出すことが出来るのか?と突き詰めることが出来たそうです。そして、自分の周りで協力をしてくれる方の存在にも気づくようになり、営業先のお客様、ジムの仲間やトレーナー、応援してくれる人たちのために懸命に戦い、勝利を届けたいという気持ちに変化していったそうです。

そして、プロボクサーになって10年。悲願の世界チャンピオンになることが出来ました。

木村さんは、サラリーマンを経験していなければ辿り着けなかったと言います。世界チャンピオンになった試合映像を見せて頂いた際には、自然と選手たちもその世界に引き込まれている様子でした。試合後のインタビューでは、感謝の想いを何度も伝える木村さんの姿がありました。「恩返ししたい」という気持ちが自分を強くさせ、他人を喜ばせることが自分の喜びにもなったとのことでした。

プロとアマチュアの違いは「お金」もあるけれど、「人に影響を与えられること」であり、「応援される人間になる」ことがプロのアスリートとして大切であると、選手たちに伝えてくださいました。

終了後、選手たちからは、「環境や人のせいにするのではなく、自分が変わること」、「常にプラス思考で取り組むこと」、「応援される選手にならなくてはいけない」など、今回のお話しから、「強く、愛される選手になるために」選手たちは多くのことを学んだようでした。

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写真提供/FC東京

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