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「個の特徴を生かしながら常にゴールを目指していくベルギーサッカー」わたしのJリーグ25年の物語(記念インタビュー)

Jリーグの原博実副理事長が、ベルギー1部リーグに所属するシント=トロイデンVVを訪問。同チームに所属する日本人選手たちにインタビューを行った。

今回はともに日本代表にも名を連ねる遠藤航と冨安健洋に、ベルギーリーグの環境や、Jリーグとの違いなどについて話を聞いた。


原 どうなの航は。だいぶ慣れたの?
遠藤 徐々に慣れてきましたね。守備のやり方とか、攻撃も含めてだいぶ慣れてきたと思います。守備は、マンツーマン気味にやるので最初は戸惑いましたけど、難しさを感じつつ、徐々に良くなってきたと思います。
原 航はワールドカップから日本に戻ってきて、すぐに移籍を決断したわけだけど、ベルギーリーグの印象をどう感じている?
遠藤 Jリーグは技術の高い選手が多くて、組織化されているイメージがあります。一方でベルギーは縦に早くて、個の特徴を生かしながら常にゴールを目指していくサッカーという感じですね。
だから前半からオープンな展開になったり、カウンター合戦になったり。必然的に1対1の状況が多くなるんですが、そこで食い止められればシンプルに評価につながる感覚はありますね。


原 縦に速いから、何度も攻撃をやり直すことはないよね。やり直しても、すぐに縦にポンポンと行くし。Jリーグの場合は攻撃が詰まれば、もう1回やり直すことが多いけど。
冨安 シント=トロイデンVVは特にその傾向が強いかもしれません。監督からも縦パスを狙うよう指示されることが多いですね。
遠藤 僕はボランチで出ていますけど、最終ラインにまで落ちてボールを拾いに行ったりするプレーは、あまり好まれていないと感じます。
できるだけ高い位置でボールを受けて、縦に付けられるようなポジショニングを取るようにと言われています。そこは使い分けですね。監督が求めていることにプラスして、これから自分の思っていることも表現できれば、もっと良くなっていくと思います。
原 冨安は1月に移籍して、最初は怪我を抱えていたから大変だったでしょ?
冨安 左足首を疲労骨折している段階で来たんですが、もう治りかけていて、1、2週間くらいリハビリしたらいけるというイメージだったんですけど、結局2か月くらいプレーできませんでした。ドクターが慎重なんですね。関根(貴大)君も、加入して2週くらいで怪我をして、それからしばらくは全然やらせてももらえませんでしたし。
原 今シーズンは最初からスタメンで出ているけど、良い感じで仕上げてきた感じ?
冨安 いや、シーズンの始まる前は難しかったというか、厳しかったですね。監督はCBに縦パスを要求してくるんですが、全然通せなくて。自分でもなにをやってるんだろうなという感じでしたよ。
遠藤 結構、縦パスを入れているイメージがあるけどね。
冨安 パスコースの取り方が日本とは異なる部分もあって苦戦しました。
遠藤 距離があるよね。
冨安 そう。だから、強いボールをスパンと入れないとなかなか通らないんです。


原 2人とも代表選ばれたけど、移動もあって、コンディション調整も大事になってくるよね。
遠藤 そうですね。今まではわからなかったけど、海外組のすごさを感じますね。僕も海外から日本に帰るといううれしさがある一方で、コンディショニングの部分の難しさを感じるかなと思います。
原 日本で試合をして、チームに戻った時に良いコンディションでいないと、違う選手にポジションを取られることもあるからね。よく(吉田)麻也とか、岡ちゃん(岡崎慎司)とか、代表帰りで外されることもあったからね。
ところで、こっちでは食事はどうしてるの?
遠藤 僕は外食がほとんどですね。
原 食べるところあるの?
遠藤 結構ありますよ。お寿司屋さんとかもありますし。
冨安 こっちはごはんが、おいしいんですよ。
原 冨安は作ってるの?
冨安 僕は作ってます。
遠藤 僕もトミのうちに食べに行ったこともありますよ。
原 作るの好きなんだ?
遠藤 肉を焼いているだけですよ(笑)。
冨安 最初は好きだったんですけど、最近は作業的になっちゃった感じですね(笑)。


原 改めてキャリアを振り返ると、2人とも高校の時からJリーグに出ているよね。
冨安 そうですね。高校3年生の夏からですね。
原 福岡だったから良かったよね。強豪クラブだとなかなか高校生は使いづらい。特に後ろのほうの選手は難しいよね。
冨安 そうですね。早くに使ってくれて感謝しています。試合に出ないと分からないことはたくさんありますから。
遠藤 僕もデビューしたのは17歳の時ですね。
原 ある程度で試合に出やすいところで経験を積んで、ステップアップするというのはいい流れだよね。湘南で活躍して、その後に浦和に行ったわけだけど、移籍してよかったと思う?
遠藤 もちろんレッズというクラブに行けたことは嬉しいですし、いろんなサッカーを学べたのは大きかったですね。湘南で得たこともありますし、レッズで得たこともある。
レッズでは監督が代わったりして、いろんな監督の下でプレーできたのも良かった。もちろん代表もそうですけど、いろんなサッカーを学ばせてもらっているんで、すごくいい経験になっています。
原 代表も森保監督になって、いろんなことが変わろうとしている。そのなかで中心として頑張ってください。
2人 頑張ります。


原 今年はJリーグ25周年で、選手や関係者に「もしJリーグがなかったら?」というアンケートを取っているんだけど、2人はJリーグがなかったら、今頃どうなっていたと思う?
遠藤 僕はたぶん、野球選手を目指していたと思います。
原 野球も好きなんだ?
遠藤 小さい頃はどっちもやっていて、野球ばかりやっていた時期もありました。父親は野球をやるんじゃないかと思っていたくらいで。
原 冨安は?
冨安 僕は飲食店を経営したいです。
遠藤 意外だな(笑)
原 料理の腕を生かして?
冨安 そういうわけじゃないですけど。なんとなくです。どっちかというと経営とか、そっちのほうで。
原 じゃあ、サッカー選手としてたくさん稼いで、飲食店を経営すれば?
冨安 そうですね(笑)。
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