TEAM INFO 決勝進出チーム紹介
サンフレッチェ広島

リーグカップ最高成績 |
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|---|---|
| 近年のリーグカップ成績 |
ベスト8(2024年) グループステージ敗退(2023年) 優勝(2022年) グループステージ敗退(2021年) グループステージ敗退(2020年) |
PICK UP 注目選手
GK 1 大迫 敬介
【出身地】鹿児島県
【経歴】 江内サッカースポーツ少年団-フェリシドFC-サンフレッチェ広島ユース
アカデミーで育成され、若くしてポジションを掴んだ守護神は着実に経験値を高め、日本を代表するGKにまで成長を遂げた。凄みを増す今季は圧巻のビッグセーブを連発。果敢に前に飛び出すアグレッシブな対応も特長だ。
◼︎ 大迫選手の上位スタッツ
セーブ率
77
(Jリーグ3位)クリーンシート総数
14
(Jリーグ4位)
FW 9 ジャーメイン 良
【出身地】神奈川県
【経歴】 南毛利FC-FC厚木JrユースDREAMS-流通経済大付属柏高-流通経済大-ベガルタ仙台-横浜FC-ジュビロ磐田
スピードと高さを兼ね備えた左利きのストライカー。身体を張ったポストプレーで起点となり、クロスに合わせる能力も高い。キレのあるドリブルも武器とする。今年7月には1人で4得点を奪う衝撃の代表デビューを飾った。
◼︎ ジャーメイン選手の上位スタッツ
クロスからのシュート数
22
(Jリーグ1位)相手陣ペナルティエリアプレー数
126
(Jリーグ2位)TEAM STYLE チームスタイル
3-4-2-1の布陣をベースに昨季はリーグトップの攻撃力を誇ったが、今季はリーグ最少失点を記録する堅守のチームに変貌を遂げた。ロングフィードで全体を押し上げ、セカンドボールの回収やハイプレスによる即時奪回を実現し、波状攻撃を仕掛けていく。後方では独力で守れる3バックと守護神の大迫 敬介がピンチを凌ぎ切る。中盤の守備を支える田中 聡の負傷離脱は痛手ながら、広島の至宝、19歳の中島 洋太朗が攻撃にアクセントを加える。
総得点数
39
(11位)1試合平均得点数
1.1
(11位)失点総数
23
(1位)1試合平均失点数
0.7
(1位)1試合平均パス数
456.0
(10位)平均ボール支配率(%)
49.8
(12位)1試合平均走行距離
111
(17位)1試合平均スプリント回数
120
(9位)1試合平均タックル総数
17.8
(8位)1試合平均空中戦勝利数
20.7
(3位)※明治安田J1リーグ 2025年10月19日(日)試合終了時点の数値になります
STORY 決勝までの道のり
PLAYER 選手一覧
-
GK 1大迫 敬介
- 188cm/87kg
- 1999/7/28
-
GK 21田中 雄大
- 187cm/78kg
- 1995/11/17
-
GK 26チョン ミンギ
- 190cm/78kg
- 1996/2/9
-
GK 38ヒル 袈依廉
- 194cm/89kg
- 2002/7/9
-
GK小川 煌
- 192cm/79kg
- 2007/6/24
-
DF 3山﨑 大地
- 184cm/80kg
- 2001/1/8
-
DF 4荒木 隼人
- 186cm/78kg
- 1996/8/7
-
DF 13新井 直人
- 173cm/73kg
- 1996/10/7
-
DF 15中野 就斗
- 183cm/83kg
- 2000/6/27
-
DF 19佐々木 翔
- 177cm/70kg
- 1989/10/2
-
DF 33塩谷 司
- 182cm/81kg
- 1988/12/5
-
DF 37キム ジュソン
- 189cm/76kg
- 2000/12/12
-
DF太田 大翔
- 182cm/67kg
- 2008/4/8
-
DF森井 莉人
- 194cm/71kg
- 2009/1/17
-
MF 6川辺 駿
- 180cm/72kg
- 1995/9/8
-
MF 10マルコス ジュニオール
- 167cm/63kg
- 1993/1/19
-
MF 14田中 聡
- 175cm/73kg
- 2002/8/13
-
MF 18菅 大輝
- 171cm/78kg
- 1998/9/10
-
MF 24東 俊希
- 180cm/70kg
- 2000/7/28
-
MF 25茶島 雄介
- 166cm/60kg
- 1991/7/20
-
MF 30トルガイ アルスラン
- 180cm/77kg
- 1990/8/16
-
MF 32越道 草太
- 181cm/75kg
- 2004/4/3
-
MF 35中島 洋太朗
- 175cm/68kg
- 2006/4/22
-
MF小林 志紋
- 167cm/57kg
- 2008/1/23
-
MF野口 蓮斗
- 171cm/61kg
- 2008/4/20
-
FW 9ジャーメイン 良
- 182cm/82kg
- 1995/4/19
-
FW 17木下 康介
- 190cm/85kg
- 1994/10/3
-
FW 36井上 愛簾
- 177cm/72kg
- 2006/9/19
-
FW 39中村 草太
- 168cm/64kg
- 2002/10/15
-
FW 41前田 直輝
- 177cm/72kg
- 1994/11/17
-
FW 51加藤 陸次樹
- 180cm/72kg
- 1997/8/6
-
FW 98ヴァレール ジェルマン
- 181cm/73kg
- 1990/4/17
-
FW宗田 椛生
- 170cm/63kg
- 2007/11/14
-
FW髙橋 成海
- 187cm/75kg
- 2009/5/17
INTERVIEW インタビュー

MF 6 川辺 駿(サンフレッチェ広島)
タイトルを獲るためにこのチームに帰ってきた
サンフレッチェ広島での自身初タイトル獲得に挑む川辺駿。昨季愛するクラブに帰還し、今季から背番号6を継承するMFに、“対柏”のポイントや広島への想いなどを聞いた。
聞き手:寺田 弘幸
取材日:10月15日(水)
チーム全員の力でギリギリの勝負を勝ってきた
——決勝進出を果たした中で、今の心境を聞かせてください。
「うれしいですね。ホーム&アウェイで対戦して勝ち上がってきましたけど、本当にギリギリの戦いが続きましたし。(プレーオフラウンドの)福岡戦も、(プライムラウンド準々決勝の)湘南戦も、アウェイでの第1戦で負けて帰ってきた。もちろんホームで勝てる自信はありましたけど、負けている状況をひっくり返すには相当なエネルギーが必要でした。(プライムラウンド準決勝の)横浜FC戦は、アウェイでの第1戦を勝って、余裕をもって第2戦を戦えたので、余計に前の2戦が大変だったなと。逆転するっていうのは相当なパワーが必要だったなと思います」
——福岡戦は延長戦に持つれ込んでPK戦での決着になりました。湘南戦も試合終了間際に決勝点を決める劇的な結末でした。ギリギリの勝負を制することができた要因をどう感じていますか。
「チーム全体の力だと思います。日本代表で(大迫)敬介はずっといなかったし、(キム)ジュソンも(荒木)隼人もいないときがあったけど、その中でほかにもいい選手がいることを証明できたと思う。今の広島には代表に入る選手が何人もいるし、その選手が抜けてもカバーできる選手がいる。そこがすごく大きな強みだと思います」
柏は主導権を握るチーム。広島の強みが出せる試合になる

——決勝の相手は柏です。どんなチームだと思っていますか。
「今シーズンにリカルド ロドリゲス監督が就任して、素晴らしいシーズンを送っていると思います。個人的には徳島や浦和を指揮しているときから好きな監督の一人で、柏でもやっぱり良い監督だと思いました。自分たちのスタイルをシーズンを通して貫き通すところはすごく魅力的だと思うし、川崎Fとの準決勝第2戦(ホームゲーム)の前の(キックオフ前にサポーターの下へ行って両手を大きく振って煽った)映像を観ましたけど、周りを巻き込む力がある監督だなと。逆転するぞという雰囲気を自分で作り出していたと思うので、本当に難しい相手だと思います。サッカー的にもしっかりとつないできて守りづらい攻撃をしてくるので、難しいゲームになると思っています」
——川辺選手としては、今年の柏のサッカーは好みなのではないですか。
「めっちゃ好きですね。ミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ)のスタイルに似ているところがあって、ボールを大事にして自分たちが主導権を握ってプレーしているし、前半からつなぎ倒して相手もキツくなってきた後半にクオリティーを発揮し、リーグ戦も勝点を積み重ねている印象があります。だから、本当にどのチームも今年のレイソルには苦労していると思います」
——でも、広島はリーグ戦でホーム、アウェイの試合とも、柏をとても苦しめていた印象です。
「そうですね。おそらく、レイソルからしたら自分たちはすごくやりづらい相手だと思います。ボールを動かしてスペースを作り出して、そのスペースを使っていきたいという意図をすごく感じますけど、自分たちはマンツーマンでハメにいくので。極端に言えば、自分のマークの選手が逆サイドにいけばこっちもついていく。それが自分たちのサッカーだし、自分たちは相手がどうきてもズレずにプレッシャーをかけ続けていきます。一人ひとりの1対1の能力の高さも自分たちの大きな武器で、ディフェンスの3人やGKだけじゃなく、中盤にもウイングにもシャドーにも、どのポジションにも1対1に強い選手がいて、スキのないチームになっている。決勝戦のようなプレッシャーのかかるゲームでボールを握ってミスなくプレーし続けるのは簡単じゃないと思うし、自分たちはいつも以上の強度でプレッシャーをかけていけると思うので、自分たちの力が出せるゲームになると思っています」
——ボールを持てばミスをするリスクがありますが、プレスをかけにいけば、外されたときにピンチを招くリスクがあります。 「それはもちろん分かっています。これまでの試合でもそういうシーンは何回もあったけど、それでも自分たちはシーズンを通してプレッシャーをかけることをやり続けている。僕たちはボールを握らなくても主導権を握れるチームであり、もちろんボールを握ることもできるので、攻守両面で相手を上回れる部分があると思っています。ただ、先に失点してしまうと、特に柏のようにボールを握れるチームが相手だと難しい展開になるので、先に失点をしないことは本当に重要だと思います。でも、だからと言ってリスクを避けて後ろに引いたほうがリスクを生むというか。監督もよく言いますけど、できるだけプレスをかけて、できるだけ自分たちのゴールから遠いところで守備をすることが重要だと思います」
広島のおかげで羽ばたけた。タイトル獲得で恩を返したい

——決勝戦のような独特な雰囲気のあるビッグマッチを楽しむことができるタイプですか。
「プロになってから決勝戦を戦ったことがないんですよ。広島のジュニアユースやユースの頃は当たり前のように毎年、決勝戦を戦ってきましたけど、プロになってからはほとんど試合に絡んでいないときにチームが優勝したくらいだったので、タイトルの懸かった試合がどんな雰囲気かは分かりません。ユースの頃までの大会はだいたい優勝か準優勝かだったので、自分的には決勝戦は久しぶりだなという感じです。そういう大きな舞台はいつもの何倍もパワーを出せる感じがあります。体にエネルギーがみなぎった状態でプレーできる感覚があるので、本当に決勝は楽しみです」
——広島がルヴァンカップを優勝した3年前の決勝戦は、欧州からどんな思いで観ていましたか。
「時差もあってちゃんと試合を観られていなかったと思うけど、岳くん(野津田岳人)やモリシ(森島司)らずっと一緒にやってきた選手たちがタイトルを獲ってくれてうれしかったですね。あの場に自分もいたかったなという思いも少なからずありましたけど、本当に自分はヨーロッパで充実した時間を過ごせていたので。あの経験は何にも代えられないものだったし、その経験を経て、こうやって決勝を戦えることがうれしいですね。ここまでやってきた自分のすべてをぶつけられればなと思います。個人的にそう思うし、チームとしてもすべてを出し切っていきたい。目の前の選手に負けないように走って戦うことが重要になってくると思うので、それをまず自分が示していきたいと思います」
——川辺選手にとっては初タイトルの懸かった特別な一戦にもなります。
「とにかくタイトルを獲りたいと思います。(昨年8月に)ヨーロッパから帰ってきた理由はこのチームでタイトルを獲るためだし、そのチャンスが目の前にある。ルヴァンカップだけじゃなく、天皇杯もリーグ戦もまだそのチャンスがある。ここまで充実したシーズンはなかなかないと思うので、今は一つでも多くのタイトルを獲りたいと思っていますし、このクラブでタイトルを獲ることができれば、僕はもうキャリアでほかにやることはなくなるんじゃないかなって思っていますね」
——そんなに満ち足りる気持ちになりますか。
「どうかな(笑)。でも、このクラブで成長させてもらって、10代でデビューさせてもらって、磐田でも成長させてもらってJ2からJ1への昇格に貢献できて、広島に帰ってきてからは日本代表にも選ばれてヨーロッパでもプレーできた。今年は(7月に行われた)E-1選手権で優勝することもできたし、今、自分のキャリアの中で絶対に成し遂げたいのは広島でタイトルを獲ることだけだと思っていますね。広島は育ったクラブだし、その恩を返せるのがタイトルだと思うんですよ。個人的には、何試合に出たとか何点を決めたとかじゃなく、このクラブの星の数を増やすために貢献していきたい。皆さんの記憶に一番残るのも一緒に喜びを分かち合う瞬間だと思うので、その瞬間を多く味わいたいなと思います」
6番を背負ったことで引っ張る立場になった
——今季は、広島の4つの星の獲得に貢献してきた青山敏弘さんが昨季まで背負ってきた6番を受け継いでプレーしてきました。どんな思いで戦ってきましたか。
「今季もほぼケガなくシーズンを通してやれていると思うので、それがまずよかったです。夏場に試合が多い中でパフォーマンスの浮き沈みは多少ありましたけど、それでも全体的にはいいパフォーマンスを続けられていると思っていますし、6番をつけた最初のシーズンにタイトルを獲れれば、もう何も言うことはないですよね」
——6番を背負ったことで心境の変化はありましたか。
「チームの中心としてプレーしなきゃいけない。それは6番をつける前から思っていましたけど、6番をつけてからはより責任感をもってチームを引っ張っていく立場になったと思っていますし、ピッチ内でどれだけチームのために戦えるかが一番大事だと思っています。ピッチ外ではそんなに目立たずにいたいと思っていますけど、ピッチ内では自分のすべてを出して貢献したいと思っています」
——青山さんがコーチになり、それまでチームの中心だった柏好文選手も移籍しましたが、今年のチームに大きな変化を感じていますか。
「チームの顔だった選手が抜けるので最初はどんな感じになるんだろうと思っていたし、すごく大きな変化だったことは間違いないですけど、(中村)草太、(田中)聡、(中島)洋太朗といった新しい選手が活躍して、新しいチームになっています。そういう循環があって、チームはより強くなることができていると思う。今言った3人は若くしてあれだけ活躍しているので、日本を出ていくのも時間の問題だと思いますけど、また彼らに代わって新しい選手が活躍してチームを引っ張っていってくれればいいなと思います。そういう循環が続けばクラブの価値も上がり、若くて才能のある選手が広島に来たいと思うようになって、クラブにとっても選手にとってもいい環境が続くことになると思う。そういう中で、昨季までのアオくん(青山コーチ)のようなチームの主軸となってずっと居続ける選手も重要だと思うし、ここからは僕がそういう役割を担っていければと思いますね」
これまでと変わらず信じて一緒に戦ってほしい

——中島洋太朗選手は、ルヴァンカップの準決勝で素晴らしいゴールも決めました。彼の存在をどう感じていますか。
「誰もがいい選手だと思うでしょう。クオリティーは本当に高いし、判断も良くて、見えているところも違う。誰にもマネできないものを持っていると思うし、あの年齢であれだけの存在感を出せる選手はすごく価値があると思います。ヨーロッパには10代で活躍している選手が本当にいっぱいいる。僕もヨーロッパで活躍する若い選手たちをたくさん見てきましたけど、その中でも洋太朗は素晴らしい能力を持った選手の一人だと思うので、ヨーロッパで活躍し続ける選手になってほしいと思います。本当にケガにだけは気をつけてほしいし、これからいろいろなことを経験しながら日本を代表する選手に成長していってくれると思いますね」
——では、最後にファン、サポーターへのメッセージをお願いします。
「ここまで来たら、もう優勝するしかない。シーズンが始まる前から今年タイトルを獲らなかったらいつ獲るんだという雰囲気がある中で戦ってきました。戦力を見ればそれも当然だし、僕たちは常にプレッシャーがある中で、チームみんなでいい競争をして結果を出してきました。ただ、サポーターの皆さんもそういう雰囲気を感じながら一緒に戦ってきてくれたからこそ、ここまで来られたんだと思います。タイトルを狙って獲るのは簡単なことじゃないと思うけど、自分たちにはそれができる自信があったし、サポーターも信じて戦ってくれた。だから決勝まで来られたと思うし、決勝もきっとたくさんのサポーターが来てくれると思うので、これまでと変わらずいつも通りに僕たちを信じて一緒に戦ってもらえればと思っています」
1995年9月8日生まれ、30歳。180cm/72kg。広島県出身。広島高陽FC→サンフレッチェ広島Jrユース→サンフレッチェ広島ユース→サンフレッチェ広島→ジュビロ磐田→サンフレッチェ広島→ジュビロ磐田→サンフレッチェ広島→ジュビロ磐田→サンフレッチェ広島→グラスホッパー チューリッヒ/スイス→ウルバーハンプトン/イングランド→グラスホッパー チューリッヒ/スイス→ウルバーハンプトン/イングランド-スタンダール リエージュ/ベルギーを経て、2024年8月に完全移籍で広島に復帰した。
