大分にとっては前節のアウェイ・清水戦から中2日で敵地開催となった天皇杯3回戦・福井ユナイテッドFC戦を戦ったあと、さらに中2日でホームに帰っての、あまりにタフな3連戦の3戦目。天皇杯ではベンチメンバーを4人に抑え、ターンオーバーして戦ったが、決して選手層が厚いとはいえないチームにとっては厳しい日程だ。
それでも、リーグ戦では4戦白星なしの4試合連続無得点と苦しんでいる中で、下位カテゴリー相手とはいえ天皇杯で公式戦5試合ぶりの勝利を遂げたことは明るい材料だった。ここ最近は得点から遠ざかっていた髙澤 優也と渡邉 新太が結果を出したこと、1回戦・2回戦と逆転で勝ち上がってきた相手の猛追を終盤に全員で集中してはね返し無失点に抑えたことは、ともに今後につながる収穫となりそうだ。急造の[4-4-2]の布陣でスタートし、試合の流れを見ながら戦力の配置やシステムを変えてやり繰りした片野坂 知宏監督の手腕も光っていた。
今節は三竿 雄斗が出場停止明けで復帰できる。負傷していた下田 北斗も前節から戻っており、主力が顔を並べることは心強い。福井県から戻っての今節への準備期間は実質1日のみとなるが、最善の備えを施したい。
浦和にとっても、浦和駒場スタジアムでの天皇杯3回戦から中2日で大分へ移動しての試合。天皇杯ではリーグ戦からメンバーを入れ替えて戦い、相模原を1-0で下して勝ち上がった。5枚のブロックで浦和の攻撃をしのぐ姿勢で入った相模原に対し、圧倒的にボールを保持しながらもなかなか攻略できない展開となったが、相模原もカウンターやセットプレーの流れからのチャンスを仕留め切れず、途中投入した小泉 佳穂とキャスパー ユンカーのハイプレスからボールを奪い、キャスパー ユンカーがGKとの1対1を制して87分に浦和が得点。辛勝という印象にはなったが、結果としては“格上”の体面を保った。
大分が埼玉スタジアム2002に乗り込んだ前回対戦はJ1第11節で、打ち合いの末に3-2で浦和が逆転勝利。大分にとっては、それが7連敗目となる痛恨の結果。昨季までの主力が大幅に入れ替わって新チームへの戦術浸透に苦しんでいる中、今季大分から移籍した田中 達也に82分の決勝点を決められるという屈辱的な敗戦だった。
現在は戦術オプションを増やすなどして少しずつ戦い方を確立しつつあるものの、相変わらずJ2降格圏に沈む大分。タレント揃いの浦和の攻撃をどう抑え、攻略するか。粘り強さと一体感がそのカギになりそうだ。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
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