川崎Fは5連勝中と好調だ。15日で5試合を戦う過密日程を“優勝に向けて大事な5連戦”とチーム内で共有して戦ってきた。また「いまは内容よりも結果」と、鬼木 達監督は勝負どころでの戦い方をチームに植えつけ、それに応えるように選手たちは勝負強く勝点3を積み上げている。特にここ3試合はすべて逆転勝利。「先制されたことは反省しないと」(家長 昭博)というのは確かだが、たとえ先制されても冷静に戦況を見ながら、ゲームをひっくり返す強さを誇示してきた。
それも、疲労が濃い選手たちを見極めた鬼木監督の采配がズバリ当たっていることが大きい。直近の鹿島戦、湘南戦、神戸戦は、すべて負けていてもおかしくなかった。それを采配によって盛り返して勝利につなげている。
「圧倒した試合を目指しているが、すべてではできないという考えもあって、(劣勢となる)前半の戦いになっているのかも。そのぶん、パワーをもって最後まで我慢強く臨もうという覚悟がある。選手にしても相手が飛ばしてきているのか、自分たちがただ単に悪いのか、それをしっかりと把握して(ハーフタイムに)帰ってきている。だから自分としても『こういう状況でこうなっている、後半はこうしよう』ということが言える。それに対して選手は納得感も持ちながら、あきらめない気持ちを出し、さらに修正することができている」 鬼木監督も、いまのチームの成長を実感している様子だった。
そして迎えるFC東京戦。AFCチャンピオンズリーグを戦った影響による日本での隔離期間も9月30日には解けて、自宅に帰ることが許された。中2日が続く超過密日程ではあるが、心身ともにできるだけリフレッシュをして、ホーム3連戦の3試合目に挑む。ホームのサポーターも上限が5,000人から10,000人に増えて後押しも加わる。
「逆転劇を生んでいるのも、サポーターの皆さんの力、後押しがあることは間違いない。クラシコという伝統あるゲームの中で、多くの人に見てもらうことがうれしいですし、特に勝負の5連戦の締めくくりでもある。選手は相当、体、気持ちともにキツいと思うが、サポーターの後押しでもう一踏ん張りできると思うし、できないといけないと思う」と鬼木監督は展望した。
一方、FC東京は1週間のインターバルがある。レアンドロは引き続き出場停止となるが、ディエゴ オリヴェイラと永井 謙佑という快足2トップは準備万端のはず。昨季のJリーグYBCルヴァンカップ準決勝で川崎Fに2-0で勝利した再現を狙いたい。前節は浦和に痛い逆転負けを喫したが、そこから再起できるかもポイントになる。
[ 文:田中 直希 ]


