浦和はリーグ4試合未勝利。FUJIFILM SUPER CUPで川崎Fを下して好スタートを切ったかに思われたが、リーグ開幕直前にコロナ禍に見舞われ、メンバーとコンディションが整わないまま連戦に突入。苦しい戦いを強いられている。
直近の明治安田J1第10節・川崎F戦も『スーパーカップに続いて返り討ちに』と言える状態ではなかったが、それでも鋭いプレスを仕掛け、逆に川崎Fのプレスに遭いながらもよくボールを前進させ、前半は完全にゲームを掌握していた。しかし、後半に入ると強度が下がり、守備の時間が増えると王者の勝負強さに屈する形で逆転を許してしまう。チャンスにもう1点取れていれば、メンバーが足りない中での、かつ退場者も出しながらの連戦の影響さえなければ……という悔やまれる試合だった。
それでも、終盤は逆襲の攻勢に出る時間も多く、リカルド ロドリゲス監督は「全体的に、試合展開としては良かった」と総括。馬渡 和彰も試合後に「内容自体はそんなに悲観するものではないと感じている」とコメントしており、副キャプテンの関根 貴大も「今までもこういう勝てない時期はあったが、(昔と)一番違うのは内容が良いというところなので。自分たちがやっていることを信じて貫き通せばいい」と前を向いた。
今節は岩尾 憲が出場停止から復帰。川崎F戦ではキャスパー ユンカーや大久保 智明もメンバー外から復帰して今季初出場を飾った。徐々に本来の戦力値に戻りつつある状況で、なんとしても勝って連戦を締めくくりたいところだ。
一方の湘南もリーグ戦は未勝利だが、こちらはすでに2勝を挙げている。JリーグYBCルヴァンカップでは第1節・福岡戦の勝利に続いて水曜日の第2節・磐田戦にも勝利。ここまではある程度、リーグ戦とルヴァンカップでメンバーを入れ替えながら戦っているが、山口 智監督は「選手を選ぶ中で非常にうれしい悩みを抱えている。リーグ戦とメンバーを分けているつもりはない」と、充実ぶりがうかがえる。
今節に向けても「重要なメンバーを選ばなければいけない」と、連戦の締めにどういった布陣を選択するかにも注目だ。
どちらも状態上向きではあるが、さすがにそろそろリーグ初勝利が欲しいところ。特に浦和は今節が早くもホーム3戦目。優勝という目標を下方修正しないためにも勝点3を積みたいし、何よりこれ以上、サポーターを待たせるわけにはいかない。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
