鳥栖は18日にJリーグYBCルヴァンカップCグループ第6節・札幌戦に臨んだ。直近のリーグ戦から朴 一圭を除くフィールドプレーヤー全員を入れ替え、中2日で控える今節を見据えてターンオーバーを敢行した。勝利を収めればグループステージ突破の可能性もあったが、序盤から主導権を握るも得点は奪えず。後半に先制を許すと、加入後初出場となった西川 潤の初ゴールで追いつくも、1-1で試合終了。クラブ史上初のグループステージ突破を果たすことはできなかった。それでも、川井 健太監督は「収穫もあった試合」と新たに出場機会を得た選手たちのパフォーマンスに手ごたえを得た様子だった。
一方の川崎Fは18日に明治安田J1第11節・神戸戦に臨んだ。序盤から神戸の堅い守備に苦しめられ、そこからの鋭い攻めに危ない場面も再三作られてしまう。それでも無失点で試合を進めると、終了間際にCKから谷口 彰悟が頭で叩き込み、ゴールネットを揺らす。土壇場の決勝ゴールで難敵・神戸を退けて、リーグ4連勝を達成。鹿島をかわして首位に躍り出た。
ともに連戦の最中で、気になるのはコンディションだ。鳥栖は札幌戦ではターンオーバーを敢行しており、リーグ戦の主力選手たちはこの試合に照準を合わせて準備している。難しい状況なのは川崎Fだろう。リーグ戦の連戦だったこともあり、神戸戦は直近の福岡戦と先発メンバーは同じ顔ぶれ。さらにアウェイ連戦となるため、疲労を含めて身体的な負荷は過酷なものとなっている。ただ、中2日間隔で6試合を戦ったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の経験、記憶も新しいだけに、そこで培ったチームとしての総力でなんとか乗り切りたいところだ。
ともに攻撃はもちろん、守備においても高い攻撃的志向を持つだけに、息もつかせぬスピーディーな展開になることは必至。鳥栖としては有利と見られるコンディションを生かして、運動量、球際の激しさ、強度で王者を押し込みたい。ただ、川崎Fも昨季、一昨季のような相手を圧倒する試合こそ今季はなかなか見せることはできていないが、試合の要所を締めてものにする勝負強さが光っている。連覇を果たす中でチームとして重ねてきた経験と、それによって宿る勝者のメンタリティーがいまの川崎Fを支えていると言ってもいいだろう。ACLではグループステージ敗退と悔しさを味わったが、帰国後はリーグ戦3試合を無失点で3連勝と、王者の風格を見せている。
青年監督に率いられる勇往邁進の鳥栖が王者を呑み込むか。それとも、王者の貫禄で川崎Fがはねのけるのか。真っ向勝負のぶつかり合いに期待したい。
[ 文:杉山 文宣 ]
