今季ここまでの柏は好調だ。JリーグYBCルヴァンカップはグループステージで敗退してしまったものの、リーグ戦では安定した戦いを披露。4月には3連敗を喫するなど、苦しんだ時期もあったが、そこからうまく立て直して公式戦3連勝中と勢いを見せる。戸嶋 祥郎は「“崩れない”ことが昨季よりできている。昨季であればズルズル落ちてしまったところを最低限のところで踏ん張り、その後勝点を積み重ねることができた。そこはみんなの意識やピッチ内での声かけ、1つの方向を向いているのが(理由として)あるのかなと思う」と好調の要因を話した。
リーグ戦16試合を終えて失点は『14』と、堅い守備が大きな強みだ。前線から献身的にプレスを掛けて相手の動きを限定し、MFやDFがボールを奪い切る組織的守備が機能している。椎橋 慧也は「一人ひとりが責任を果たせている。前の選手も中盤の選手も後ろの選手も走ることをいとわずに動けているし、つぶすことを徹底できている」と手ごたえ十分。今節も躍動感あふれる守備から良い攻撃を作り出したい。
そして、今節は柏にとって「リーグの折り返し時点で勝点30に到達するという自分たちが掲げた目標」(戸嶋)を達成する上で重要な一戦となる。現在の勝点は『27』で今節は勝点3獲得がマスト。「神戸の個の力やチームとしての力は間違いないし、相手は上向いている状態でこの試合に臨むと思う」と戸嶋は警戒を強めたが、「逆に自分たちとしてはそういった強いチームとの一戦で勝って、『自分たちが上位に行く。ACL出場権獲得争いに入っていくんだ』という姿勢を結果で示したい」と意気込む。2週間半ぶりのホームゲームで、柏サポーターに勝利を届けることができるか。
一方、アウェイに乗り込む神戸は前半戦で苦戦を強いられた。AFCチャンピオンズリーググループステージは無敗でグループ首位通過を果たしたが、リーグ戦では思うように勝点を積み重ねられず、最下位に沈む。この苦境を抜け出すためにも、まずは中断明けの初戦で勝利を挙げたいところだ。
ロティーナ監督が就任してからの神戸は徐々に力強さを取り戻している。前節・札幌戦は大量4得点で4試合ぶりの勝利を飾り、選手や監督は充実のコメントを残した。中でも手ごたえを感じているのが守備。「守備に関しては特に練習から集中力を保つこと、戦う姿勢を含めていろいろな修正をしてきたところが生きていると思う」とロティーナ監督が話せば、「『前から行けなかったら、しっかりブロックを組んで』とチームとして話をしていた。キツい時間帯もあったが、声をかけ合いながら守れていた」と橋本 拳人は話した。今節もメリハリのある守備を披露しつつ、多彩な攻撃陣を生かした強力な攻撃を披露したい。
[ 文:藤井 匠 ]
