前節、アウェイで磐田との一戦に臨んだ鳥栖はそれまでの3バックから4バックに変更。しかし、早い時間帯にミスから先制を許すと、立て直すことができずに前半だけで3失点。後半は盛り返したものの、反撃は1点にとどまり、連勝とはならなかった。
対するFC東京は前節、アウェイで湘南と対戦。中断期間明けの一戦で立ち上がりはやや重く、湘南にペースを握られてしまうと、前後半それぞれで1失点を喫し、0-2で零封負け。こちらも連勝とはならなかった。
22日には天皇杯3回戦を戦っている両者だが、鳥栖はえがお健康スタジアムで熊本と対戦。先制を許したが相良 竜之介の得点で追いつくと、垣田 裕暉、宮代 大聖にも得点が生まれ、逆転勝利で熊本を振り切った。一方のFC東京はトランスコスモススタジアム長崎で長崎と対戦。開始早々にレアンドロの得点で先行したが、そこから長崎に逆転を許してしまう。前半終了間際にアダイウトンの得点で追いつき、後半も攻め立てたが得点は生まれずに延長戦に突入。すると、延長前半にクリスティアーノに勝ち越し点を奪われてしまう。そこから最後まで猛攻を見せたが、2-3で敗れ、3回戦で敗退となった。
天皇杯3回戦から中3日での連戦ということで、気になるのは両者のコンディションだ。特にFC東京は長崎との試合で120分を戦い、リーグ戦の主力も先発させている。森重 真人、小川 諒也、安部 柊斗はリーグ前節・湘南戦から連続先発で120分プレーしているだけに、疲労が懸念される。また、この試合では約2カ月ぶりにピッチに立ったエンリケ トレヴィザンが肩を負傷している。長崎戦後にいったん東京に戻り、再び九州へと乗り込むFC東京にとっては移動による負担もあり、どのようにメンバーを編成していくのかも注目だ。
鳥栖にとってこのカードは好相性であり、現在6連勝中。前回対戦となった第12節も堀米 勇輝の直接FK弾で鳥栖がウノゼロでの勝利を飾っている。駅前不動産スタジアムでの戦いでもFC東京に最後に敗れたのは2015年。以降は六度の対戦で鳥栖が5勝1分と圧倒している。
厳しいコンディションの中、“鬼門”に乗り込むFC東京だが、勝たなければいけない理由がある。ポルトガルのヴィトーリアSCへの期限付き移籍が発表されている小川 諒也にとっては、これが移籍前最後の試合。勝って送り出すという思いはチーム、サポーターに共通するものだろう。2015年に青赤に加わった小川だが、ルーキーイヤーはリーグ戦の出場はなく、駅前不動産スタジアムは未勝利の地。笑顔でポルトガルに旅立つためにも勝利あるのみだ。
鳥栖が相性の良さを再び、示すのか。FC東京が鬼門攻略なるか。
[ 文:杉山 文宣 ]
