注目選手は、レアンドロ ダミアンだろう。G大阪を相手にこれまで6ゴールを挙げているストライカーは、前回対戦時にも同点に追いつく値千金の得点を決めている。「いつも言っているが、相手うんぬんではなく、自分たちがやるべきことをやらないといけない」と本人は話すものの、相性の良さはポジティブなデータだと言えるだろう。ここ3試合、先発から外れている昨季のMVPは、10試合ぶりの得点を決めてチームを勝利に導けるか。
「ガンバは素晴らしいチームで、今季も自分たちの形でプレーしている。ただ、(今節は)ホームゲーム。自分たちがやるべきことをやって勝ちたい」と副キャプテンのレアンドロ ダミアンは決意を述べている。
直近6試合でわずか1勝にとどまっているのは、そのうちの5試合(5-2で勝利した明治安田J1第17節・札幌戦を除く)で計2点に終わっている得点力に原因がある。ただ、レアンドロ ダミアンは「大きく言えば、サッカーのスタイルを取り戻すことができている」と語る。「ポゼッション率も高くなり、ボールを保持しながら試合を運ぶことができ始めている。ゴールのチャンスはできているので、あとは細かいところ」。熟練のストライカーは現状をそう評価していた。
対して、アウェイゲームとなるG大阪は、敵地での前節・湘南戦から中2日で迎える過密日程下での一戦。直近7試合で1勝のみとこちらも結果を残せていない。それでも、GK東口 順昭の復帰により失点数が少なくなっているのは明らかだ。前線ではエネルギッシュに動き回る坂本 一彩、石毛 秀樹らがスイッチ役となり、高い位置から激しいプレッシャーを掛けるだろう。川崎Fのパスワークを遮断して、勢いのあるショートカウンターにつなげられれば、得点機会は生まれるはずだ。
川崎Fとしては、1試合未消化ではあるものの、首位の横浜FMとの勝点差9を少しでも縮めたい。一方、残留争いに巻き込まれている15位のG大阪は自動降格圏の17位・神戸とは勝点4差、J1参入プレーオフに回る16位・磐田とは勝点2差。アウェイの地でも勝点をつかもうと、戦術家の片野坂 知宏監督は策を練っているはずだ。
片野坂監督にとっては、大分を率いていた昨年度の天皇杯準決勝で、等々力陸上競技場で川崎FをPK戦の末に下した良いイメージがある。同じように川崎Fを撃破できるか。
どちらも負けられない一戦、軍配が上がるのは果たして。
[ 文:田中 直希 ]


