C大阪は前節、浦和がAFCチャンピオンズリーグを戦う関係で試合がなく、前々節のFC東京戦は台風で中止。10日に行われた川崎FとのJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝第2戦以来の公式戦となる。この間、負傷者やコンディション不良者が続々と復帰を果たし、競争力は一段と増した。チーム状態は良好で現在はリーグ戦3連勝中、公式戦11試合負けなしだ。終盤に追いつく試合、勝ち越す試合も多く、最後まであきらめない粘り強さを発揮している。チーム一丸で戦う姿勢も顕著で、公式戦10試合連続で途中出場の選手がゴールを決めている。そのC大阪が公式戦で最後に敗れたのが、広島との前回対戦である明治安田J1第17節。後半の立ち上がりにブルーノ メンデスのゴールで先制するも、終盤に失点を重ね、逆転負けを喫した。C大阪とすれば、今節は当時からの成長を示し、リベンジを期す一戦となる。
一方の広島もチーム状態はすこぶる良い。前節はG大阪を5-2で粉砕。ナッシム ベン カリファが来日初のハットトリックを達成すれば、満田 誠もゴラッソを決め、新戦力のピエロス ソティリウもデビューを飾るなど、明るい材料が満載となった。攻撃をつかさどる野津田 岳人も好調を維持しており、リーグ戦3連勝中に挙げた得点は『2』、『3』、『5』と攻撃陣が爆発している。8月はルヴァンカップ準々決勝で横浜FMに連勝して準決勝進出を決め、リーグ戦でも鹿島、柏と上位陣とのアウェイ戦で勝利。公式戦5連勝中と向かうところ敵なしで敵地に乗り込む。
好調の両チームはリーグ戦で上位につけるだけでなく、天皇杯とルヴァンカップでも勝ち進んでおり、両者は9月7日に行われる天皇杯準々決勝での対戦が決定している。ともに勝ち進めば、ルヴァンカップのファイナルでも顔を合わせることになる。また、C大阪は7月に川崎FとG大阪に、広島も直近のリーグ戦2試合で柏とG大阪に逆転勝ちを収めるなど、先に失点しても慌てることなく、交代選手を含めてギアを上げられることも強み。6月以降、C大阪は舩木 翔と鈴木 徳真、広島は川村 拓夢と松本 泰志がそれぞれJ1初ゴールを挙げるなど、次々とニューヒーローも現れており、共通点は非常に多い。まさに充実のシーズンを過ごしている2チームと言えるだろう。
前節の試合後、今節に向けて「Jリーグの中でも楽しい試合になる」と話したのはミヒャエル スキッベ監督だが、試合開始から終了まで、ひと時も目が離せない緊迫した展開になることは間違いない。好調を加速させ、上位を追走する勝点3を手にするのはどちらか。白熱必至の“シックスポイントゲーム”。ぜひスタジアムに足を運び、その目で確かめてほしい。
[ 文:小田 尚史 ]


