札幌の直近の公式戦は8月20日の明治安田J1第26節。ホームでの鳥栖戦を1-2で落としてしまった。21分に小柏 剛の見事なアシストから興梠 慎三が先制点を奪ったものの、後半に入ると一変して主導権を握られる展開に。64分、70分にクロスからのヘディングで立て続けに失点して逆転を許すと、そのまま押し切られてしまった。ペトロヴィッチ監督は試合後、「今日の敗戦をもって、J1残留争いにどっぷりとハマった」と話した。今季はタイトル獲得を含めた上位争いを目指したが、残り試合は残留に向けて全力を注ぐ方針を示した。勝点の積み上げをもくろんだ第25節からのホーム4連戦も現時点では2連敗中だ。
一方のC大阪は前節、8月27日に広島との上位直接対決に臨み、0-3で敗れてしまった。機動力のあるアタッカーを並べ、立ち上がりこそ活動量豊富な守備で広島に圧力を掛けたが、25分にわずかなスキを突かれて失点。後半は暑さの影響もあって中盤にスペースが多い展開となり、C大阪は攻め込みながらもカウンターを受けざるを得ない状況に。相手のしたたかさもあって、80分以降に2失点を喫し、スコアとしては完敗を喫してしまった。夏場のC大阪は戦績が安定し、7月、8月の公式戦で土がついたのはこの広島戦だけ。そのほかの試合ではG大阪とのダービーマッチも含め、負け知らずの戦いを続けていた。それだけに勝って8月を締めくくりたかったはずだが、最後に黒星を喫してしまった。
直近の公式戦はともに敗れてしまったが、ここ最近のチーム状態としてはC大阪のほうが良好だったと言っていい。8月上旬にはJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝が組み込まれるタイトな日程もあったが、先発メンバーをうまく使い分けながら、粘り強い戦いを継続してきた。
札幌はホームで2連敗中だが、地元でしっかりと調整を続けてきた部分は優位な要素。鳥栖戦でデビューを果たした新加入の韓国籍FW キム ゴンヒも、よりフィットしていることが期待され、残留争いに照準を合わせたチームの戦いぶりに注目が集まる。
ともに運動量をベースとするチーム同士。金曜の夜にエネルギッシュなゲームが披露されることだろう。
[ 文:斉藤 宏則 ]

