松田 浩監督の就任初戦となった明治安田J1第26節こそ、広島に2-5で逆転負けを喫したが、その後は名古屋、福岡に完封勝利。アウェイ3連戦を2勝1敗で乗り切ったG大阪が、松田監督にとってのホーム初戦を迎える。
「試合展開からすれば、引き分けもやむなしというような試合だったかなと思う」と松田監督も認めたように、福岡戦は失点こそ許さなかったが決定機も作り出せず、苦しい試合展開だった。
ただ、後半アディショナルタイムにチームを救ったのは、百戦錬磨のパトリック。途中出場のウェリントン シウバのクロスを叩き込んだパトリックの2試合連続ゴールで、福岡を振り切った。
勝点を28に伸ばし、13位に浮上したとはいえ、下位の他チームより消化試合が多いだけに、依然として気の抜けない状態。その中で今節は鳥栖を迎え撃つ。
「ハードワークを皆でシェアする」ことを訴える松田監督の下で[4-4-2]の布陣が機能。最近はブラジル国籍アタッカーの躍動が目立つが、見逃せないのは2試合連続でクリーンシートを果たしている守備陣の踏ん張りである。
福岡戦では東口 順昭がビッグセーブでチームを救い、三浦 弦太も対戦相手のキーマンをシャットアウト中。遅まきながら攻守の歯車がかみ合ってきた印象だ。
中2日の連戦だが、さらにはずみをつけるべく、目指すは今季初の3連勝。福岡戦は出場停止だったダワンが復帰するのは朗報だが、松田監督にとって最大の悩みは2トップの組み合わせだろう。
「新監督に3試合連続で起用してもらったことに対して、自分自身に信頼を置いてくれていると感じるので、すごくありがたい」と話すのは、攻守でハードワーク中のパトリック。その34歳のFWについて、松田監督は「年齢を考えると、交代させなきゃとか、1試合スキップさせなきゃということを思う」と胸中を口にした。レアンドロ ペレイラや鈴木 武蔵も新体制になってゴールを決めており、選択肢は十分にあると言えるが、今節は誰が先発としてピッチに立つか。
一方の鳥栖は、川崎Fに0-4で完敗した一戦からの仕切り直しに挑む。
鳥栖にとっても今節は中2日の過密日程で、しかもアウェイでの2連戦目。川井 健太監督の選手起用に注目が集まる。ホームの前回対戦では終了間際に決勝点を挙げ、2-1でG大阪を振り切っている。小野 裕二にとっては昨季まで所属した古巣だけに、モチベーションも特別なはず。
試合前にはG大阪と鳥栖でもプレーし、先日現役引退を発表した金 正也さんの引退セレモニーも行われる。G大阪にとっては、勝利だけを目指す一戦になる。
[ 文:下薗 昌記 ]
